ひねもす俳句:春は其処まで

寒明けの空に穴あく我が胸も
寒明けの空に穴あく我が胸も /勝美
花活けてみる春分の日の玄関 /勝美
花活けてみる春分の日の玄関
歴史閉づ最後の砦春隣
歴史閉づ最後の砦春隣 /勝美
春昼の路地や昭和に紛れこむ /勝美
春昼の路地や昭和に紛れこむ
北窓を開けれど暗きマーケット
北窓を開けれど暗きマーケット /勝美

「ひねもす俳句:春は其処まで」への7件のフィードバック

  1. >寒明けの空に穴あく我が胸も
    温かい春の到来とは裏腹に、何か悲しいことでもあったのでしょうか。
    これは、詠む人が若いか年配かでも味が違ってくる一句ですね。

    >花活けてみる春分の日の玄関
    季節に敏感だった昔は、春分こそ結構重要なイベントだったと思うのですが、
    今はなんとなく過ぎてしまう感じですね。
    そんな日に、花を活けてみるのは粋ですね。

    >歴史閉づ最後の砦春隣
    さながらアパッチ砦のようでしょうか。
    アホな上司が左遷されてやってこないことを祈ります。

    >春昼の路地や昭和に紛れこむ
    私が元号が変わるのを体験したのが高校3年生の1月でした。
    この春にまた元号がかわると、昭和はずっと遠くに行ってしまうんでしょうね。

    >北窓を開けれど暗きマーケット
    窓からあたたかい空気が入ってくる季節に早くなってほしいものです。

  2. のうそうさん おはようございます。コメントありがとうございます。1句目はスーパーフルムーンですが空に穴がポカリと開いたようです。穴は空虚そのもの、心に穴が開くという気分になったことはありませんが、いろいろ想像というか空想が湧いてきます。2句目は春分という季節の変わり目と気分を変えてみるという作業を結びつけてみました。3句目の廃屋は物の哀れが感じられます。昭和時代の築年の建物、それ相応の歴史が潜んでいることでしょうね。其処に居住していた生活をどのように支えていたのでしょうか。春はすぐ其処というのにね。4句目はどこそこのありふれた横丁の路地のようですが、それなりに折々の生活の繰り返しがあるのでしょうね。昭和生まれののうそうさん、昭和は昔語りの追憶のよりどころなのでしょうかねえ。5句目は陰気な外観、流行りそうもないように思えますが、
    どうなんでしょうかねえ。明るい季節が早く訪れることを願っています。

  3.  寒明けの空に穴あく我が胸も /勝美
    月を空の穴に見たことは無かったなぁ。この写真では月が白トビして実体が見えないので、穴に見えなくもない。
    ピンホールカメラの内側の世界のように見えてきますね。
    穴の向こう側に光が溢れてるなら、穴があってもいいな。

     花活けてみる春分の日の玄関 /勝美
    お店の入り口、それもファミレス系の入り口に生けてあった花。
    帰るときに気づいたのですが、とてもいい。
    あるのと無いとじゃ大違い。外は寒いけど、春の雰囲気の花で温かな気持ちになります。

     歴史閉づ最後の砦春隣 /勝美
    よくぞここまで持ちこたえたな、という風情の廃屋。
    こんなに朽ちちゃうんだなぁ。2階のベランダとか日当たりよさそうで、
    ここに布団干したり、星眺めたりしてた人たちの姿が目に浮かびます。
    この手前の一角でも解体工事ぽいのをしてました。googleで見てみたら、手前のお家のほうが新しい。去年の夏までは広い家があったようです。

     春昼の路地や昭和に紛れこむ /勝美
    昭和ならどこにでもあったような路地。今では、駅近くに残っているのが却って珍しいくらいになりました。
    でも案外、まだこんな細い路地はひそかに残っているのかも。お店に入るわけでもないのに、踏み入れてみたくなる路地です。

     北窓を開けれど暗きマーケット /勝美
    北窓?と思ったら、「北窓開く」が春の季語なんですねー。
    昭和の名残風景が3連続でしたね。
    西池袋マート、行ったことないけどなんかわかる、こういう感じ。ちょっと市場ぽくなっている。
    江古田にも何年か前まであって、昨年しばらくぶりに行ってみたらなくなってました。
    おばあちゃんがやってた激甘のたい焼きやとか、こどもの乗り物(お金いれて3分くらい動くやつ)とか
    味噌を山形に盛り付けてる味噌屋とか、あったのになぁ。

    句は春でも、まだ寒い日が続くのでご自愛くだされ。コーヒー控えめに。数値が変わるよ。

  4. A wAさん おはようございます。コメントありがとう。コメントに立ち止まってくれる人に変化があるのか、書き込みがなくなりましたなあ。突然ですが、平成はあと三ヶ月でおしまいなんですねえ。本当に昭和は遠くへ行っちゃう感じです。今回は古いものは懐かしい感慨を呼ぶ3句。暖かなこれからが待ち望まれます。そのうちみんなで食事でもしましょうね。コーヒーはよくないとか何はよくないとか、長生きするにはやむをえないことなのでしょうかねえ。経文人は長生きできてたのかなあ。

  5. それも一案だねえ。やってみるかな。どなたがどういうのをやってるのか調べるかな。

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