ひねもす俳句:昼下がりの惰眠

燕の子我も我もと口開く

燕の子我も我もと口開く /勝美

三尺寝疲れは睡眠促進剤 /勝美

三尺寝疲れは睡眠促進剤
梅雨空の重きを支へ確と枝

梅雨空の重きを支へ確と枝 /勝美

鬱屈は顔に出でけり梅雨の寒 /勝美

鬱屈は顔に出でけり梅雨の寒
紫の鎮静効果得て昼寝

紫の鎮静効果得て昼寝 /勝美

「ひねもす俳句:昼下がりの惰眠」への2件のフィードバック

  1. 例によって写真について。
    1つめの写真はロウバイの実。丸々太っていて別の生物のようにも見えます。
    4枚目の顔はよく見ると「へのへのもへじ」じゃありません。ちょっとおすまし顔です。

  2. いよいよ関東も梅雨入り。当分ジメジメな暮らしが鬱陶しい。「昼下がりの惰眠」ができる状況にはない。梅雨明けでタイトルが体験できることかと。さて、一句目の鈴なりの蝋梅の実は具に観察したことはなかったけれど時期的に口ぐちに口を開く燕の子を想像した。親の苦労が偲ばれる。二句目は睡眠中の鴨。三尺寝は日影が三尺移るだけの短時間の昼寝という説と三尺ほどの空間の仮眠という説もある。浮寝鳥は冬の季語だけれどこちらは夏の季語として取り上げた。いずれにせよ三尺ほどの間合いで寝ている。程よい疲れは程よい睡眠を誘うのです。三句目は栴檀の木。枝を伸ばして梅雨空を支えていると見た。四句目は壁の落書き。ひらかなの文字遊びの絵文字。へのへのもへじとか、へのへのもへのとかある。へめへめくつじは知らなかった。嬉しそうな顔には見えない。鬱屈した顔に寂しさや侘しさを感じる。最後の句は紫陽花。タイトルの惰眠へと繋ぐためではないけれど昼寝で締めた。寝具は白が一番いいが。

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