ひねもす俳句:一足飛びに秋 2017年8月17日2017年8月19日 pure2 ひねもす俳句 秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美 秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美 秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美 血痕と散弾残し手負ひ猪 /勝美 秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美
こんにちは。今回はノスタルジックな句が並びました。ペペルモコ。ギャバンは裏街が似合いますねえ。輪が三つなどはミツワ石鹸のコマーシャルでしたねえ。あの頃はカラーテレビ前だったかしら。栗のいがが不発弾、きのことブルーベリーを血痕と散弾に見立てたのは強引すぎでしたか。なんでもありです。田舎の景色は学童疎開時の思い出です。心を遊ばせました。 返信
>秋澄むやジャンギャバンゐし港町 狭い通路に高い壁は海の近くの町って感じがしますね。 >秋すさぶ停戦地区に不発弾 確かに、食べられることもなく、かと言って分付けるのもあぶない、処理されるのを待つばかりですね。 >秋哀れふるさとといふ原風景 思うより近くにこういう風景があるのが日本の良いところなのかも知れません。 >血痕と散弾残し手負ひ猪 ブルーベリーとキノコでこの句が出て来るなんて想像もできませんでした。 >秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ たしかに、並び方というか並ばされ方がアピールしてますね。 返信
のうそうさん おはようございます。コメントありがとうございます。ギャバンを知っているのは昭和戦前派ぐらいになったかも。ましてやミツワ石鹸のコマーシャル「ワ・ワ・ワ輪が三つ」など忘却の彼方のことですねえ。年をとった証拠ですねえ。 返信
こんにちは このところ涼しい八月で助かっています。 旧盆にはふるさとへ墓参に出かけてきました。 ヨーロッパでは相変わらずの無謀なテロが続いて目を 覆いたくなります。 わが国を含め世界中が少し荒んだ時代になりました。 八月は平和への祈りの月のようです。 今月のお気に入り二句です。 秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美 秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美 返信
由人さん コメントありがとうございます。魂迎えをふるさとでなさった由、日本古来の風習を守っていられるのですね。ふるさとの原風景は心の中にずしりと居座っているのですねえ。秋になったら吟行再開しましょうね。 返信
先日頂いた写真俳句集『ひねもす俳句』拝見しています。 始めてから十年以上もの間、同じ方法をとり、作り上げていらしたという「継続」 の力、敬服しております。 金魚屋の屑の金魚をもらひけり せつない命をしみじみと思いました。 でも、皆さんにかかったら、案外大きな金魚に成長しているのではないかと思ったり・・・。 返信
秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美 「望郷」観てないなぁ、たぶん。写真は日本の小さな港町ですが、 他国でもこういう裏路地ありますね。共通の雰囲気がある。 秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美 不発弾がこんなにあったらいやだなぁ。蹴りたくなるけど、蹴ったらヤバイ。 栗の青いイガは、追熟すればOKだそうですよ。 秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美 東松山駅から車で30分くらいの所でいきなり「これぞ田舎!」みたいな風景に出くわしました。 来たことないのに懐かしいのは、やはり日本人にとって原風景なんでしょうね。 血痕と散弾残し手負ひ猪 /勝美 あら可哀そう。イノシシは栗もよく食べにくるらしいですよ。 彼らの住む場所を減らしたのは人間だからなぁ…。 ちょっと調べたら、美味しい猪肉はほんとに美味しいらしく、気になります! 秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美 ミツワ石鹸、何十年たっても口ずさめるって、優秀なCMソングだった、ってことですね。 三木鶏郎って人の作曲らしい。日本で初めてコマーシャルソングを作ったそうで。 https://www.youtube.com/watch?v=WPC6C289u3E 「僕はアマチュアカメラマン」日本初。これは聞いたことないなぁ。 返信
awaさん、こないだはどうも。また第2弾をと思います。ミツワ石鹸の「ワ・ワ・ワ、輪が三つ」のイラストもモダンでしたねえ。三木鶏郎はテレビ界の草分け的存在でしたね。冗談工房も多士済済でした。昨夜のNHKの「戦後ゼロ年」の一コマ的存在。たくましく生きてきたのですねえ。ではね。 返信
一足飛びに写真と俳句のレイアウトが変りましたね。劇画風とでも言うのでしょうか。 俳句と写真を色々組み合わせて見るのも面白いと気が付きました。 勝手に楽しませて頂いております。今回より3句を。 ◆秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美 ジャンギャバンのイメージと澄むとの取合せが妙で効いています。 ◆秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美 限界何とかが多い昨今、吾が菩提寺の最寄駅も無人化されました。 秋哀れがふるさとの現風景でない事を祈ります。 ◆秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美 愁思には勿論食欲も入っているのですね。美味しそうです。 返信
要介さん おはようございます。コメントありがとうございます。戦後ゼロ年からの目まぐるしい世の波に乗って今ここに漂っているうらわの俳人は今日は9月号の校正、明日は再校です。矢口は欠席投句です、どうぞよしなに。 返信
いつもお世話様です。メールのご連絡を頂きましたので、遅ればせながら、コメントを送らせて頂きます。 相変わらず、勝美さんの連想力の飛躍の素晴らしさには、大変勉強させて頂いております。 秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美 このビル群の写真を見て、直感的に、昔ジャン・ギャバンが演じた名作映画『望郷』を思い出され、そのまま俳句に仕立てられた勝美さんの素晴らしい感性には、脱帽ですね。 しかも、写真の中の、わずかに見える真っ青な空から『秋澄むや』と、云う季語を見つけ出して、見事に一句、仕立て上げましたね。 秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美 この写真は雨水を流すための水路の縁石かしら? この縁石を『停戦の境界線』に見立て、落ちているイガ栗を『不発弾』と見立てる事で、見事に一句、仕立て上げましたね。 今、世界中で、無差別テロが勃発し、その話題が新聞やテレビで騒がれている状況の中で、この句は、見事に時期を得た時事俳句になりましたね。 秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美 こんな景色は良く見掛けますね。 確かに『ふるさとといふ原風景』ですね。 小生もこの景色そのものは、初めて見る風景ですが、何処かで見た様な懐かしい風景で、何となく、親しみ易さを感じます。 加えて、ここに『秋哀れ』と云う季語をつける事で、一気に誰もが共鳴出来る素晴らしい俳句に仕上がりましたね。 勝美さんの面目躍如という処ですね。 血痕と散弾残し手負ひ猪 /勝美 この写真には『きのことブルーベリー』と云う題名が付いていましたが、勝美さんは、この『きのこ』と『ブルーベリー』が地面に散らばっている状態を『血痕と散弾』に置き換えて、その状況から、季語の『手負ひ猪』を連想された、と推察しました。 写真の題名からは、似ても似つかぬ連想ですが、結果として、季語を備えた見事な二章一句の俳句に仕上がりましたね。見事な連想の勝利ですね。 但し、小生の私見⇒この季語は『当季雑詠』としては、1ヶ月程早過ぎたかな? 秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美 写真の「ドーナツ3つ」⇒三ツ輪石鹸のCMを連想されましたか? 懐かしいですね。 当時、一世を風靡しましたからね。 今だに覚えていると云う事は、CMとしては、間違いなく、秀作ですね。 季語の『秋思湧く』ですが、 『コマーシャルめく輪が3つ』と、お互いに引き立て合っていて、良いですね。 素敵な俳句になりましたね。 9月の横浜句会は宜しくお願い致します。 返信
喜信さん おはようございます。いつもながらの好意溢れる鑑賞をいただき感謝あるのみです。ひねもす俳句は連想俳句と言っていいかもです。確かに猪は冬の季語でありちと早いといえばその通りですが、野生の動物が猪と言わずくまでも里へやってくるご時世で季語的には早いと言っても昨今身近になっているので連想が先走ったというわけです。 横浜楽しみです。どうぞよろしくです。 返信
こんにちは。今回はノスタルジックな句が並びました。ペペルモコ。ギャバンは裏街が似合いますねえ。輪が三つなどはミツワ石鹸のコマーシャルでしたねえ。あの頃はカラーテレビ前だったかしら。栗のいがが不発弾、きのことブルーベリーを血痕と散弾に見立てたのは強引すぎでしたか。なんでもありです。田舎の景色は学童疎開時の思い出です。心を遊ばせました。
>秋澄むやジャンギャバンゐし港町
狭い通路に高い壁は海の近くの町って感じがしますね。
>秋すさぶ停戦地区に不発弾
確かに、食べられることもなく、かと言って分付けるのもあぶない、処理されるのを待つばかりですね。
>秋哀れふるさとといふ原風景
思うより近くにこういう風景があるのが日本の良いところなのかも知れません。
>血痕と散弾残し手負ひ猪
ブルーベリーとキノコでこの句が出て来るなんて想像もできませんでした。
>秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ
たしかに、並び方というか並ばされ方がアピールしてますね。
のうそうさん おはようございます。コメントありがとうございます。ギャバンを知っているのは昭和戦前派ぐらいになったかも。ましてやミツワ石鹸のコマーシャル「ワ・ワ・ワ輪が三つ」など忘却の彼方のことですねえ。年をとった証拠ですねえ。
こんにちは
このところ涼しい八月で助かっています。
旧盆にはふるさとへ墓参に出かけてきました。
ヨーロッパでは相変わらずの無謀なテロが続いて目を
覆いたくなります。
わが国を含め世界中が少し荒んだ時代になりました。
八月は平和への祈りの月のようです。
今月のお気に入り二句です。
秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美
秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美
由人さん コメントありがとうございます。魂迎えをふるさとでなさった由、日本古来の風習を守っていられるのですね。ふるさとの原風景は心の中にずしりと居座っているのですねえ。秋になったら吟行再開しましょうね。
先日頂いた写真俳句集『ひねもす俳句』拝見しています。
始めてから十年以上もの間、同じ方法をとり、作り上げていらしたという「継続」
の力、敬服しております。
金魚屋の屑の金魚をもらひけり
せつない命をしみじみと思いました。
でも、皆さんにかかったら、案外大きな金魚に成長しているのではないかと思ったり・・・。
寿さん こんにちは。ひねもすへようこそ。時の経過などなかったかのような再会で胸襟を開くことができました。
いつまでたっても成長しない、できない男一匹です。今後もどうぞよしなに。
秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美
「望郷」観てないなぁ、たぶん。写真は日本の小さな港町ですが、
他国でもこういう裏路地ありますね。共通の雰囲気がある。
秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美
不発弾がこんなにあったらいやだなぁ。蹴りたくなるけど、蹴ったらヤバイ。
栗の青いイガは、追熟すればOKだそうですよ。
秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美
東松山駅から車で30分くらいの所でいきなり「これぞ田舎!」みたいな風景に出くわしました。
来たことないのに懐かしいのは、やはり日本人にとって原風景なんでしょうね。
血痕と散弾残し手負ひ猪 /勝美
あら可哀そう。イノシシは栗もよく食べにくるらしいですよ。
彼らの住む場所を減らしたのは人間だからなぁ…。
ちょっと調べたら、美味しい猪肉はほんとに美味しいらしく、気になります!
秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美
ミツワ石鹸、何十年たっても口ずさめるって、優秀なCMソングだった、ってことですね。
三木鶏郎って人の作曲らしい。日本で初めてコマーシャルソングを作ったそうで。
https://www.youtube.com/watch?v=WPC6C289u3E
「僕はアマチュアカメラマン」日本初。これは聞いたことないなぁ。
awaさん、こないだはどうも。また第2弾をと思います。ミツワ石鹸の「ワ・ワ・ワ、輪が三つ」のイラストもモダンでしたねえ。三木鶏郎はテレビ界の草分け的存在でしたね。冗談工房も多士済済でした。昨夜のNHKの「戦後ゼロ年」の一コマ的存在。たくましく生きてきたのですねえ。ではね。
一足飛びに写真と俳句のレイアウトが変りましたね。劇画風とでも言うのでしょうか。
俳句と写真を色々組み合わせて見るのも面白いと気が付きました。
勝手に楽しませて頂いております。今回より3句を。
◆秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美
ジャンギャバンのイメージと澄むとの取合せが妙で効いています。
◆秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美
限界何とかが多い昨今、吾が菩提寺の最寄駅も無人化されました。
秋哀れがふるさとの現風景でない事を祈ります。
◆秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美
愁思には勿論食欲も入っているのですね。美味しそうです。
要介さん おはようございます。コメントありがとうございます。戦後ゼロ年からの目まぐるしい世の波に乗って今ここに漂っているうらわの俳人は今日は9月号の校正、明日は再校です。矢口は欠席投句です、どうぞよしなに。
いつもお世話様です。メールのご連絡を頂きましたので、遅ればせながら、コメントを送らせて頂きます。
相変わらず、勝美さんの連想力の飛躍の素晴らしさには、大変勉強させて頂いております。
秋澄むやジャンギャバンゐし港町 /勝美
このビル群の写真を見て、直感的に、昔ジャン・ギャバンが演じた名作映画『望郷』を思い出され、そのまま俳句に仕立てられた勝美さんの素晴らしい感性には、脱帽ですね。 しかも、写真の中の、わずかに見える真っ青な空から『秋澄むや』と、云う季語を見つけ出して、見事に一句、仕立て上げましたね。
秋すさぶ停戦地区に不発弾 /勝美
この写真は雨水を流すための水路の縁石かしら? この縁石を『停戦の境界線』に見立て、落ちているイガ栗を『不発弾』と見立てる事で、見事に一句、仕立て上げましたね。 今、世界中で、無差別テロが勃発し、その話題が新聞やテレビで騒がれている状況の中で、この句は、見事に時期を得た時事俳句になりましたね。
秋哀れふるさとといふ原風景 /勝美
こんな景色は良く見掛けますね。 確かに『ふるさとといふ原風景』ですね。 小生もこの景色そのものは、初めて見る風景ですが、何処かで見た様な懐かしい風景で、何となく、親しみ易さを感じます。 加えて、ここに『秋哀れ』と云う季語をつける事で、一気に誰もが共鳴出来る素晴らしい俳句に仕上がりましたね。 勝美さんの面目躍如という処ですね。
血痕と散弾残し手負ひ猪 /勝美
この写真には『きのことブルーベリー』と云う題名が付いていましたが、勝美さんは、この『きのこ』と『ブルーベリー』が地面に散らばっている状態を『血痕と散弾』に置き換えて、その状況から、季語の『手負ひ猪』を連想された、と推察しました。 写真の題名からは、似ても似つかぬ連想ですが、結果として、季語を備えた見事な二章一句の俳句に仕上がりましたね。見事な連想の勝利ですね。 但し、小生の私見⇒この季語は『当季雑詠』としては、1ヶ月程早過ぎたかな?
秋思湧くコマーシャルめく輪が三つ /勝美
写真の「ドーナツ3つ」⇒三ツ輪石鹸のCMを連想されましたか? 懐かしいですね。 当時、一世を風靡しましたからね。 今だに覚えていると云う事は、CMとしては、間違いなく、秀作ですね。 季語の『秋思湧く』ですが、 『コマーシャルめく輪が3つ』と、お互いに引き立て合っていて、良いですね。 素敵な俳句になりましたね。
9月の横浜句会は宜しくお願い致します。
喜信さん おはようございます。いつもながらの好意溢れる鑑賞をいただき感謝あるのみです。ひねもす俳句は連想俳句と言っていいかもです。確かに猪は冬の季語でありちと早いといえばその通りですが、野生の動物が猪と言わずくまでも里へやってくるご時世で季語的には早いと言っても昨今身近になっているので連想が先走ったというわけです。
横浜楽しみです。どうぞよろしくです。