ひねもす俳句:メタモルフォセス

柿色の珠玉の飾り冬館
柿色の珠玉の飾り冬館 /勝美
恥多き身を恥ぬれば紅葉す /勝美
恥多き身を恥ぬれば紅葉す
冬めくも裸一貫只沈思
冬めくも裸一貫只沈思 /勝美
月食を知るや知らずや炬燵猫 /勝美
月食を知るや知らずや炬燵猫
風来れば風に靡けり枯尾花
風来れば風に靡けり枯尾花 /勝美

「ひねもす俳句:メタモルフォセス」への6件のフィードバック

  1. 「メタモルフォシス」今回は何らかの変身が詠まれている。1句目の柿は吊るし柿に転身して屋敷の飾りへと変身。2句目の紅葉の恥多き身は己のことを指すのかも。紅葉は高揚へと転化するのである。3句目の大仏は暑さ寒さを超越してひたすら沈思している。4句目の月食はついこの前の宇宙の現象。あと、60余年後でないと見ることはできないのだと。それはどこで見ているのだろうか。最後の句はすでに変身後の姿。そのうち作者もメタモルフォーズすることは疑いようがない。

  2.  柿色の珠玉の飾り冬館 /勝美
    まだ干されて間もないのか、灯りのような色の柿の実が綺麗でしたね!
    実用より飾りで吊るしているのかも。
    古民家の枯れた色合いの中にポツポツと見える暖かい色が豊かで印象的でした。

     恥多き身を恥ぬれば紅葉す /勝美
    生きてれば恥もかきますねー!恥かいてこんな美しい紅葉となるなら、どんどん恥かいていきましょうかね!
    紅葉から高揚への駄洒落展開はよく分からないけど!

     冬めくも裸一貫只沈思 /勝美
    メタモルフォーゼしないのが大仏かと。
    じつはこの大仏、半袖Tシャツ着てるんですよ!!
    後ろ側にまわってみるとそれが分かります(笑)

     月食を知るや知らずや炬燵猫 /勝p美
    この夜は満月。満月には猫の集会があるんでしょうかね、しきりと外に出たがっていたので抱っこして玄関先まで出ました。
    だから月食も見てましたね。満月でも炬燵でぬくぬくしている猫は、安心しきって野性味をなくしていると思われます。

     風来れば風に靡けり枯尾花 /勝美
    ススキはそういえば、ほぼ皆おなじ方向に靡いていますね。
    風向きのせいなのか、それとも日当たりとか??
    この句がなければ、そういう疑問も湧いてこなかった…何気なく見過ごしている事象がいかに多いことか!

  3. あわさん コメントありがと。赤塚探訪の1日は楽しかったねえ。植物園には春はまだまだそれらしい気配はなかったけれど、冬は冬並みの植物たちの姿が見られて良かった。コープのキノコお弁当はうまかった。バラ園の食事は贅沢な環境だったねえ。東京大仏は久々のご対面でしたがたくましさが漲っていました。美術館は新装なって感じが良かった。ポール・コックスのアートアンドデザイン展のカタログ買いました。何かしら刺激を受けました。俳句に生かせたらいいなあと思っています。資料館も久々にじっくり見学しました。入り口に生っている柿が古民家に飾りのように吊るされているのもいい感じでした。城趾への急階段は一歩一歩がおぼつかなくて(年をとったなあ!)と感じたことでした。また天気のいい日にどこか探訪しようね。

    1. 晩秋(初冬か?)の赤塚もいいよね〜!小春日和で弁当旨くてなりよりでした。
      古民家に柿の吊るされているのは初めて見たけど、いいですね。
      先日光が丘公園を廻ってきたけど、林のなかには銀杏が数限りなく落ちていたよ。拾ってるひともいた。
      まだツグミの姿がみられないけど、もうすぐ来るだろうか。

  4. >柿色の珠玉の飾り冬館
    東京ではほとんど見かけませんが、干し柿を吊るしている家を見ると「丁寧」という気持ちが湧いてきます。
    買ってくる訳にはいかず、ほぼ100%自分で作っているということなので。

    >月食を知るや知らずや炬燵猫
    こたつで丸まっているネコの様子が目に見えるようです。
    何年もこたつにあたっていませんが、あたたかさを思いだしました。

    >風来れば風に靡けり枯尾花
    当たり前のことを詠んでいるようで、でも、何か「そうだったな」となぜか昔みた河原の風景と匂いを思いだしました。
    こんな感じで記憶の蓋が開くのが俳句の楽しみです。

  5. のうそうさん コメントありがあとうございます。もう直ぐクリスマス。年の瀬があとわずか。今年も一年コロナコロナで怯えながらに終わってしまうのですねえ。俳句は「昔はこうだったかなあ」と記憶を呼び覚ます効用があるのでしょうか。自然体の俳句しか作れないのですが、これからもよろしくです。

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