ひねもす俳句:夏のあれこれ

風鈴や水の溢るる音すなる

風鈴や水の溢るる音すなる /勝美

水鳥へ変身願望濃き土鳩 /勝美

水鳥へ変身願望濃き土鳩
睡蓮に水面は占拠さるるまま

睡蓮に水面は占拠さるるまま /勝美

守宮の子フィギュアそろりと動き出す /勝美

赤腹のフィギュアそろりと動き出す
格闘の構へを常にして蟷螂

格闘の構へを常にして蟷螂 /勝美

「ひねもす俳句:夏のあれこれ」への5件のフィードバック

  1.  暦の上では立秋とはいえ線状降水帯に襲われる地方や土石流に居場所を奪われる地方もあり、
    生きにくいことではあります。さて今回は「夏のあれこれ」と題して目に止まったあれこれを句材にしました。最初の句は風鈴。風情ありと吊り下げていましたが、騒音対象という憂き目を負ってしまいました。風鈴市など風情がありますがね。西瓜模様の風鈴で汁が滴るような気分です。次は浦和の別所沼。キンクロハジロやカイツブリなど遊泳していますが、一羽の鳩が何やら思案中。哲学中の鳩。次は睡蓮。水面を独占して水面は日の目を見ることが出来ない。もう少し謙虚に育てばいいのに。次はヤモリ。ヤモリとイモリは見れば一目で区別がつく。両 生類と爬虫類ですから。フィギュアのような見た目が面白い。動きも。どちらも飼育する気なし。最後はカマキリ。格闘家のように身構えているのは理由があるのだろうか。

  2. 写真について多めに。
     風鈴や水の溢るる音すなる /勝美
    風鈴はよくみれば紙製。けして水が溢れるような音はしませんね。ついてる鈴が鳴るくらい。
    でも見た目にはめちゃかわいい。

     水鳥へ変身願望濃き土鳩 /勝美
    2枚目は、カイツブリとバンの写真を撮っていたら、自分も撮れと言わんばかりに寄ってきたドバト。
    手すりに止まってポージングするので哀愁の後ろ姿を撮ってやりました。
    なので、句はもうそのまんま!

     睡蓮に水面は占拠さるるまま /勝美
    この水蓮、春先からずっと咲いてる気がする。水面を覆わないのは冬だけかも?
    睡蓮といえばモネ。モネといえば睡蓮。
    水蓮に覆われた水面をみると、どうしてもモネが浮かびますが、少々邪魔かなぁ。
    水蓮が、じゃなくその意識が。

     守宮の子フィギュアそろりと動き出す /勝美
    このヤモリは全長5センチ程度のミニミニです。生まれたばかりかな?
    外階段にいて、通るたびにビクビクしてました。
    階段の日陰で休んでいるわけでもないので、なに考えてるのかわかりません。

     格闘の構へを常にして蟷螂 /勝美
    蟷螂拳ですか。カマキリの狩りの戦法は「まちぶせ」らしいですよ。
    うちの猫も獲物を狙う時はよ〜〜く待ち伏せしてます。
    すごいねばりと集中力だなと感心するほど、じっと待って獲物の様子を観察してる。
    きっとカマキリもそうなんでしょう。で、仕留める時は猛スピードで。
    カマキリは獲物をすぐ食べちゃうんだろうけど、猫はそばに置いて眺めますね。
    仕留めて満足、ドヤ顔で。

  3.  おはようございます。写真の撮影者からの鑑賞に俳句の作者も頷くばかりです。面白いねえ。
    より理解が深まるとともに空想の世界が広がりました。

  4. 一向にに秋の来ないような日々☀️涼しげな風鈴の写真。近くは三島風鈴があります。‼️水のあふるるおとが言い得て妙、一気に涼しさを満喫。
    先日の自宅での句会の一句
    木と紙と土蔵の正家蚯蚓鳴く 八峰の伊那の秘境、大鹿村を!!近年帰省のドライブ控えていますので❗️秋を思ひて。蟷螂や守宮句材の秋の句楽しみにしています。

  5.  直子さんへ ひねもす俳句ご覧くださってありがとうございます。そろそろ秋の気配が忍び寄ってきたようです。八峰先生ともどもお元気で吟行されていることと存じます。獺祭も色々大変ではないかと思っています。句会の皆さんと吟行したことを懐かしく思い出しています。

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