ひねもす俳句:春を探す

春の気を探る梢の川鵜かな
春の気を探る梢の川鵜かな /勝美
安息の処を得たりのどけしや /勝美
安息の処を得たりのどけしや
春愁や解けぬパズルの解探す
春愁や解けぬパズルの解探す /勝美
イースターエッグマリアに捧げけり /勝美
イースターエッグマリアに捧げけり
羽搏くや春の大地に影落とし
羽搏くや春の大地に影落とし /勝美

「ひねもす俳句:春を探す」への4件のフィードバック

  1.  令和七年も残り11ヶ月。節分の日を迎えて寒さは厳しいものがありそう。今回のタイトルは「春を探す」すでに春は隣にまで来ているだろうがその気配を探ってみようと。1句目は梢に止まっている川鵜。物見台のような巨樹。川鵜は定めし見張り役か。春の気を察知しているのかも。2句目は日当たりの窓辺に安らぐセキレイ。鶺鴒は歳時記では秋の季語とされているが最近は季節を問わず見かける。安住はできずとも安息だけは得られそう。3句目は剥製のよだか。宮沢賢治のよだかの星。目つきが意味ありげな感じ。考えが過ぎると星になってしまうかも。4句目は色々の鳥の卵。少し早いが復活祭イースターのたまごに見立てました。ちなみにインペリアルイースターエッグの雄鶏の時計はマリア皇后に献上されたもの。最後の句はレプリカの始祖鳥。照明の加減で地上に骨格とはいえ勇壮な影を落としている。春の大地を想像してしまった。

  2. 今回は写真について先にひとこと。

    梢のカワウ。しばらく見てたら、上空からもう1羽大きく旋回しながら近づいてきて目の前の池に降り立つと、先のカワウも降りてきた。仲間を待ってたらしい。急降下しながらの旋回が見事で、カワウながらカッコいいと思った!

    ハクセキレイは、上野の科博で開催中の「鳥展」を見終わった中庭にいた。日差しが暖かく、このハクセキレイもしばし花壇の土に座ったりベンチに乗ったりしていた。普段ハクセキレイは番でみることが多いのだけど、ソロだった。

    よだかの星のヨダカはなんとな〜く見すぼらしい。木の枝に擬態したりする都合、派手な色の素敵な飾り羽などひとつもない、なのに口だけ大きい鳥。「よだかの星」の印象が強すぎて、ニュートラルに観察できないのが難点。

    卵いろいろ。衝撃的だったのはキウイ(写真にはないけど)。
    ニワトリの卵が60グラムくらいなところを、キウイは500gの卵を生む。お腹のなかが卵でいっぱいになるくらい。どういう進化してるのか…飛べないし。謎。

    骨格レプリカは始祖鳥のもの。
    始祖鳥も飛べない鳥。恐竜由来の長い尻尾の骨がある。飛ぶには要らない骨。
    翼を上下させる筋肉をささえる竜骨突起がまだなく、翼はあっても飛べてなかったんだなぁ

  3.  博物館は最近何だか縁遠くなった。というかただの出不精なんだけどね。上野へは毎月一回不忍口の銀座ライオンで食事の後の句会が楽しみで行っている。足を伸ばして公園へまわってもいいのに句会が終わったら頭を使い果たしてそそくさと帰りの電車だ。もっとのんびりしよう。あと一月半も経てば桜。大道芸囲む輪に降る桜しべ /勝美 という句を大昔に詠んだことがある。俳句に興味を感じた頃のこと。懐かしいなあ。

    1. へ〜!継続は力なり、だね。

      博物館の常設なら人も少なくて疲れないかもね

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