ひねもす俳句:街師走

ありたけのランプ点して年惜しむ
ありたけのランプ点して年惜しむ /勝美
日は注ぐ冬着ふたりのランウエイ /勝美
日は注ぐ冬着ふたりのランウエイ
晴着子の色さまざまや七五三
晴着子の色さまざまや七五三 /勝美
歳晩や出入り自由の門潜る /勝美
歳晩や出入り自由の門潜る
冬籠り偶に厚き扉開けもして
冬籠り偶に厚き扉開けもして /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:街師走

  1. 何年振りかで川越を散策。風もなく気持ち良い冬日和の一日。開発が進んで隔世の感あり。見知らぬ世界へ踏み込んだよう。一句目はトルコバザール。店主はトルコ人か。異国情緒の品ぞろい。高田純次が訪れたらしく写真が掲示されていた。ランタンのありったけが点されいく年を惜しんでいるかであった。二句目は俳句作者夫妻。喜多院裏の弁天社への橋をランウエイの如く。卒寿と米寿の二人三脚。三句目は流行りの花手水。折しも着飾った七五三の親子。おあつらえ向きに一句。四句目は中院の四脚門の赤門。島崎藤村記念碑と茶室不染亭が紅葉をかぶっている。狭山茶発祥の地でもある。最後の句は蔵造りの建物。2階部分に比し1階がチャチで危なっつかしい。空き家かも。扉を閉めれば真っ暗だろうなあ。

  2.  ありたけのランプ点して年惜しむ /勝美
    そう言われると、トルコランプのカラフルな灯りがあたかも今年の出来事の数々の記憶を表しているかのようで。
    これだけランプ点けたらタコ足配線かな?電気代どうなるかな?などというリアリズムはさておき、素敵な空間でした。

     日は注ぐ冬着ふたりのランウエイ /勝美
    そう来たか、という句。いいんじゃない?
    本当に日が注いでるのがいいですね!観察と飛躍がちょうどいい塩梅かと。

     晴着子の色さまざまや七五三 /勝美
    花手水、という呼び方をするのは知りませんでしたが、こんな感じに手水に花を浮かべるのは特に目新しくはないんじゃないかな?
    前に行った京都でも見ましたよ。
    色とりどりの花と昨日みた七五三の晴れ着を脳内ドッキングさせたのは面白いと思います。

     歳晩や出入り自由の門潜る /勝美
    出入り自由の門?ふーん、よくわからないけど、この門ともう1つ先に潜ったさらに小さい門ともにいい感じ。昨日は観光客がほぼいなかったので、本来の雰囲気を味わえたのでは?
    ま、本来を知らずに”本来の”と言ってますが。ほどよく寂れててよい。
    なんにせよ出入り自由なのはとてもよい。

     冬籠り偶に厚き扉開けもして /勝美
    蔵は涼しそうだから冬ごもりには適さないんじゃないかとか、扉開けたらそれこそ籠らないでしょう、とかツッコミはなしにして、蔵造りの建物は趣ありますね。
    冬じゃなく、夏にここの2階で読書とかしてみたい。もちろん扉は開けて。

  3. 今回は興味赴くままにすらすら俳句が飛び出したよ。お昼の川越うなぎの賜物か!

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