ひねもす俳句:令和4年の終わり

皺伸ばす卒寿米寿や日脚伸ぶ
皺伸ばす卒寿米寿や日脚伸ぶ /勝美
冬ざれの天と地つなぐオベリスク /勝美
冬ざれの天と地つなぐオベリスク
除夜の湯やこの一年の垢流す
除夜の湯やこの一年の垢流す /勝美
コロナの世象徴めきしマスクかな /勝美
コロナの世象徴めきにマスクかな
ゆるぎなき胎動ひそと春隣
ゆるぎなき胎動ひそと春隣 /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:令和4年の終わり

  1. 令和4年もあと三日を残すのみとなりました。政治経済社会などなど悲喜交交のニュースに明け暮れた一年でした。
    我がひねもす俳句はとにもかくにも継続は力なりとは申せシコシコと紡いできたのであります。年末にふさわしいかどうかはさておき、順次写真に従って眺めることといたします。1句目は葉牡丹。薹の伸びきった葉牡丹を首長竜の首に例えた句を昔作ったことがありました。今回は夫婦揃って皺伸ばしをしている我らが夫婦になぞらえました。2句目は焼却炉の煙突でしょうか。靄の彼方に象徴的な佇まい。記念碑みたい。3句目は王子の名主の滝。人工的なものらしいけれど大晦日の風呂にしました。少し寒々しい景色ではありますが。垢を流すのは陳腐ですが、お許しください。次の4句目は王子稲荷の狛狐。誰かがマスクを掛けたようです。コロナといえば猫も杓子もマスク。時流にぴたり。最後の5句目は北トピアの上階からの景色。冬晴れの空が綺麗です。街は令和5年への胎動が秘められているのでしょうか。

  2. 年末の句にコメントをつける前に新年になってしまいました。
    改めまして、今年もひねもすよろしくお願いします!

      皺伸ばす卒寿米寿や日脚伸ぶ /勝美
    新年にふさわしくなんと目出度い。
    2歳違いがピタリとはまるお祝い事ですね。
    2つ並んだ葉牡丹の幾重もの葉の重なりがそれぞれの年輪とも思えてきます。

      冬ざれの天と地つなぐオベリスク /勝美
    焼却炉の白い煙突なんだけど、雲と曇り空の色と溶け合うように見え、
    ちょっと幻想的な風景になっていました。
    それを冬の空気感のある綺麗な句にまとめてくれた感じです。

      除夜の湯やこの一年の垢流す /勝美
    去年は除夜の鐘を聞かなかったなぁ。風向きのせいかな?
    風呂の中で除夜の鐘を聞きながらゆっくり一年を振り返る…なんてことをしたりしなかったりだけど、
    去年末はバッタバタしてたので紅白も見ず。
    滝行でもしたほうがいいかも!

      コロナの世象徴めきしマスクかな /勝美
    狛犬(狛狐か)にマスクさせたくなる気もわかるけど、
    薄汚れたマスクさせられてるのが気の毒で。
    っていうか、必要ないから!!
    やめてあげて欲しい!

      ゆるぎなき胎動ひそと春隣 /勝美
    北とぴあ17Fからの風景。
    遠くに筑波の山々がみえています。
    この日は日向は暑いくらいの小春日和でした。
    見下ろす街のそれぞれの箇所で、来年にむけての活動があったに違いなく。
    それの集合体としての都市が有機体のように感じられての「ゆるぎなき胎動」かなぁと思いました。

  3. 今年もよろしくお願い!!コメントありがとさん。一枚の写真からもくもく雲湧くごとく想像と空想の世界が広がるのは気持ちいいもんです。共感者がどこかにいると言うのも楽しいもんです。どしどし想像の翼を広げたいと思います。

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