ひねもす俳句:イミテーションの夏

お値打の夢のシェルター午睡用
お値打の夢のシェルター午睡用 /勝美
紙製のディッシユで祝ふ巴里祭 /勝美
紙製のディッシユで祝ふ巴里祭
三伏の過去への通路白昼夢
三伏の過去への通路白昼夢 /勝美
蔦茂らせて隠れ家の小商ひ /勝美
蔦茂らせて隠れ家の小商ひ
口口に抗議の叫び五月祭
口口に抗議の叫び五月祭 /勝美

6 thoughts on “ひねもす俳句:イミテーションの夏

  1. 蛍袋は山歩きの折によく見かける。形から寝袋が連想される。シェルターと洒落てみました。仮眠用の個室といったところでしょうか。今回のタイトルは2句目の写真から。じっくり見ると本物でなく紙での作り物。上手にできていて感心。折しも7月14日が巴里祭。昭和時代以降は風潮も認識も薄れてしまった。でも俳句ではれっきとした夏の季語。3句目はマーケットの路地。夏の季語で夏至後の第3の庚(かのえ)の日を初伏、第4の庚の日を中伏、立秋後の第1の庚の日を末伏というのだそうだ。酷暑の候です。写真は奥が薄暗いので白昼夢の世界に踏み込むような雰囲気。4句目は蔦のからまるチャペルならぬ住宅。喫茶店らしいが珈琲でも飲んでいるうちに蔦に絡まれそうです。
    最後の句は鯉の大群が口開けて抗議しているよう。メーデーも昔は会社員は日当もらって行進に動員されてものでした。時代は変わったなあ。

  2.  お値打の夢のシェルター午睡用 /勝美
    ホタルブクロがシェルターですか。
    中に潜り込める形の花なら何でもいけそうですが、
    テッポウユリ、チューリップ、カンパニュラ…カンパニュラもいいな!
    ホタルブクロはコロボックルに譲って、私はカンパニュラにしよう!

     紙製のディッシユで祝ふ巴里祭 /勝美
    『巴里祭』と『巴里の屋根の下』、どっちも観たか、どっちかしか観ていないか。
    ▼巴里祭の予告編
    https://www.youtube.com/watch?v=BdDoeHxzX60
    ▼巴里の屋根の下
    https://www.youtube.com/watch?v=mvPRRJ1QJgI

    巴里の屋根の下は観たけど、私は巴里祭は観てなさそう。
    改めて観てみたいと思う。

     三伏の過去への通路白昼夢 /勝美
    「三伏」という言葉を初めて知った!!
    過去への通路、ピッタリですね。
    取り残された過去への入り口に迷い込んで、抜けた先が昭和40年代だったら…
    う〜ん、どうしよう(笑)

     蔦茂らせて隠れ家の小商ひ /勝美
    蔦がはびこってる店、うちの近所にもあります(ヒュッテ)
    なんか気になる。入ってみたくなる。
    で、入ってみたらぺったんこの店だった。
    でもここで年配のマスターが一人でご飯作って提供してるわけですよ。
    ここで完結してる感じが心地良いと思いました。

     口口に抗議の叫び五月祭 /勝美
    不忍池。もう必死!でも「食べ物はあげないで」とあるので
    どうすることもできず。ま、食べ物持ってないけど。
    だから、撮影も必死!一瞬で撮って「ごめん〜!」と去る。
    お腹空かせてるのかなぁ?抗議される謂れはないんだけど。

  3. コロボックル 蕗の葉っぱの下に雨宿りしてるんだねえ。寝袋ならぬ蛍袋にすっぽり収まりたい。巴里祭は他にジュリアンデビビュエの1950年代のモノクロ映画「巴里の空の下セーヌは流る」もあったね、会社員一年生だった頃日比谷で観たよ。ルネクレールのも観たなあ。懐かしい。三伏という季語で俳句を作ったことはなかった。出来上がってみるとなんだか納得できるようでもあります。蔦もじゃもじゃの建物は浦和でも見たことあったけれど今は撤去されたのか見受けない。壁が痛むのではないかと思ってしまう。鯉の群れは見れば見るほど凄まじいねえ。必死なのだねえ。
    今回も記憶の底にあるものを引っ張り出したりして楽しい写真でした。

    1. こんばんはひねもす俳句楽しいです。最後の口々に抗議の叫び五月祭  勝美
      いただきます✨✨

  4. コメントありがとう。今日再校正終わりました。横浜句会の陽子さんの句(チューリップの句)が霜声集に選ばれました。乾杯!!今後もよろしく。

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