ひねもす俳句:夏さらば

炎熱はいかに生気を奪ひしか
炎熱はいかに生気を奪ひしか /勝美
行水の烏イソップ逸話めく /勝美
行水の烏イソップ逸話めく
夕焼けの街やそろそろ夜の蝶
夕焼けの街やそろそろ夜の蝶 /勝美
夏茸降る神兵の落下傘 /勝美
夏茸降る神兵の落下傘
木下径つづく公園晩夏光
木下径つづく公園晩夏光 /勝美

7 thoughts on “ひねもす俳句:夏さらば

  1. 似たようなタイトルが既にあるようですが、気にしないで。木の実はモミジバフウの実です。枯れきったようなのはなぜかはわかりません。炎熱にやられてしまったようなので素直に詠みました。からすは水が飲みたいのか蛇口を開けるように訴えているようで、試みに蛇口をひねったら案の定飲み出したとかです。イソップのクロウアンドピッチャーを思い出しました。三句めの夕焼けの街はノスタルジックですね。チャンドラーあたりの都会派の推理小説にありそうな風景です。最近は銀座あたりに「夜の蝶」の出没はあるのでしょうかねえ。すっかり銀座には足が遠のいてよくわかりません。このような茸の群生は見たことないです。なんとなく「空の神兵」という戦時歌謡を思いました。太平洋戦争初期の頃でしたか。最後の句は公園と言われなければわからなかった。一点光る部分は差し込む日光なのですね。まだまだ暑い日が続くようですが元気に過ごしたいものです。

    1. ピンポイントのコメントですが…
      キノコはヒトヨタケっぽいです。うちの朝顔のプランターにも同じものが生えました。一晩で!

  2. 一夜茸、ひとよひとよにひとみごろは円周率でしたか。昔八ヶ岳の山道で色々のキノコを見たことあったです。瑠璃色の大きいのとか、食用にはなりそうもないのが顔を出していました。見よ落下傘空をゆく見よ落下傘空をゆくと疎開先のお寺のオルガンを鳴らしたものでした。

  3. >行水の烏イソップ逸話めく
    まさにカラスの行水ですぐに飛び去ってしまうのでしょうか。

    >夕焼けの街やそろそろ夜の蝶
    このコロナ禍で、夜の蝶も随分苦戦していると伺います。

    >夏茸降る神兵の落下傘
    願わくば、攻め入る兵士ではなく、災害救助の自衛隊であってほしいものです。

  4. のうそうさん コメントありがとうございます。線状降水帯がもたらす大雨河川氾濫土砂崩れ、広島も被害を受けているとか、ご実家の方は大丈夫でしょうか。人怖じしない烏はよほど水が飲みたかったのでしょうか。落下傘の句では自衛隊の災害救助とまでは考えなかったです。

  5.  炎熱はいかに生気を奪ひしか /勝美
    この写真の時から2週間ほどで、緑色だったほうも同じ色になりました。
    ほっといても自然に黒くなるってことですが、
    こう並べると炎熱でジリジリ焼かれたように見えますね。
    熱中症になりそうな気分になります。

     行水の烏イソップ逸話めく /勝美
    そんな厳暑では、カラスも人に「水出して」と乞うわけで。
    カラスに見込まれたと、ちょっと嬉しい異種との邂逅でした。
    イソップ寓話の水差しに石いれて飲むカラスは、あれは本当にやるらしいですよ!

     夕焼けの街やそろそろ夜の蝶 /勝美
    くっきりピンクと紫が空を染めて、本当に見事な色合いでした。
    が、夜の蝶にされちゃうとちょっとなぁ。

     夏茸降る神兵の落下傘 /勝美
    このキノコはよわよわです。一晩で生まれるヒトヨタケと思う。
    弱いけど結構しつこく、ウチのベランダのプランターにも生えてきます。
    キノコの落下傘はしつこくてもいいけど、神兵の落下傘は勘弁だなぁ。

     木下径つづく公園晩夏光 /勝美
    直射日光を避けられるので、散歩は好んで林の中。
    公園に植えられた木に違いないのだけど、林の中の小径は
    まるで自分が森の動物になったかのようで新鮮。
    ここからたくさんのセミが生まれて、なぜか最期は整備されたアスファルトの道の上。
    森に戻ればいいのに…なぜ?

  6. コメントありがとう。生と死を連想します。生あるものには死がかならず訪れる。中世では延命についての研究と実践がされていましたっけ。科学と宗教の混在もあったのでしたっけ。烏はかなり利口な生物でしょうね。脳みそは小さくてもそれなりに働きがされているのでしょうか。夕焼けの色が素敵ですねえ。ノスタルルジックな気分に浸れます。
    夜の蝶といえば銀座に目が向いてしまう。サラリーマンやっていた頃が懐かしい。きのこを空の神兵とは昭和世代ですねえ。パレンバン落下傘部隊は遠い昔の記憶です。公園の木下道はいいねえ。京都の哲学の道もいいけど、そちらは川沿いの道。京都また行ってみたいなあ。

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