ひねもす俳句:田舎にも春

風光る海のしづくを散らす櫂
風光る海のしづくを散らす櫂 /勝美
朧月仰ぎて遠し不帰の客 /勝美
朧月仰ぎて遠し不帰の客
畑打ちの人手不足や田舎駅 
畑打ちの人手不足や田舎駅 /勝美
通学に拾ふ恋あり卒業す /勝美
通学に拾ふ恋あり卒業す
急行は停車せざりし新社員 
急行は停車せざりし新社員 /勝美

 

7 thoughts on “ひねもす俳句:田舎にも春

  1. >風光る海のしづくを散らす櫂
    ボートに乗った経験は数えるほどしかありませんが、春の海の情景が目に浮かびます。

    >朧月仰ぎて遠し不帰の客
    この句で、たくさんの春の情景が蘇ってきました。霧にかすむ山や雷とあたたかい雨など。

    >畑打ちの人手不足や田舎駅
    私が成田の近くに住んでいた25年前には、まだ行商で都心に野菜をかつで電車に乗り込むおばちゃんたちを目撃していました。

    >通学に拾ふ恋あり卒業す
    通学路には、淡い期待がそれこそ薄っすら漂っているのでしょうか。

    >急行は停車せざりし新社員
    慣れていないので乗り過ごすということでしょうかw

  2. のうそうさん コメントありがとうございます。1句目のローズマリーはラテン語では海のしずくというのだそうです。しずくを散らすレガッタのオールさばきが浮かびました。明るい句になりました。2句目不帰の客の暗さは朧月のぼんやり感に救われたでしょうか。3句目は多分農村地区の鄙びた田舎駅かもです。空想が広がります。4句目は卒業か、入学か迷いましたがとりあえず卒業あっての入学と思って卒業を取り上げました。5句目は新社員も規定の路線に乗らざるを得ないのだろうなあと思った次第です。

  3. 風光る海のしづくを散らす櫂 /勝美
    ★お句のご趣意は分かりますが、写真とのお取り合わせに意が及びませんでした。
      船縁のイメージでしょうか?

    朧月仰ぎて遠し不帰の客 /勝美
     ★不帰の客・・・どういうご関係のお客さんなんでしょうか?

    畑打ちの人手不足や田舎駅 /勝美
     ★少子高齢化による人口減少がさまざまな分野で顕在化していていますネ。

    通学に拾ふ恋あり卒業す /勝美
     ★たぶん初恋・・・成就を祈りたいです。

    急行は停車せざりし新社員 /勝美
     ★お句意が、私には難解です。

  4. 俊孝さん おはようございます。コメントありがとうございます。1句目は写真のローズマリーをweblioで検索すると地中海沿岸地方の原産で、ラテン語で Rosmarinus【海のしずく]というとあり、言葉からイメージを引き出したというわけです。句で詠んだ海は地中海です。2句目の不帰の客とは死者のことです。客人ではありません。5句目の新社員には急行で出世することは望み得ないだろうという慮りです。いささか無理筋でしたかねえ。

  5.  風光る海のしづくを散らす櫂 /勝美
    >ローズマリーはラテン語では海のしずく
    ほう〜、そうなんですね。どこからその名がついたのか、葉かな?花かな?
    「海のしずく」から一気に春の海へ思いが飛びましたね。

     朧月仰ぎて遠し不帰の客 /勝美
    この月のちょうど真下はお寺、墓地だったので、「不帰の客」が
    ぴったり過ぎてびっくり。
    3.11のことを思いました。もう8年、遠くにいってしまいそうです。

     畑打ちの人手不足や田舎駅 /勝美
    写真の駅、それほど田舎じゃないと思うけど、”ザ・ローカル駅”な感じがしました。
    なにげに、セーラー服が効いているんじゃないかな?ブレザーだとそうでもない。

     通学に拾ふ恋あり卒業す /勝美
    そういうこともありそうです。卒業して同じ時刻に乗らなくなったら
    自然消滅するような。切なく儚くふんわりした情感ですね。
    駅員から乗客へのメッセージ黒板から、うまいこと成句されましたね。

     急行は停車せざりし新社員 /勝美
    うん、これはどっちかな?
    新入社員が不器用に張り切りすぎて制止が利かない?
    まだ通勤に慣れない新入社員が飛び乗った電車は急行!やばっ会社の最寄駅には止まらない!
    もしくは、新入社員の運転士が急行なのに各駅の駅にも停めちゃった、とか…は、無いか。
    いろいろ想像できて楽しいけど、どうだろな?!

    1. 3句目の写真、拡大してよく見たらセーラー服じゃないですね!失礼!てっきりセーラーだと思ってた。
      でもそう見えるんだからいいか!

  6. あわさん おはようさんだす。電車通学は大変だねえ。早く慣れればいいねえ。ひねもすコメントありがと。読み手がいろいろ想像してくれるのは作者にとって嬉しいことだよ。次回をお楽しみにね。

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