ひねもす俳句:春のおとずれ

春のお堀
安寧のひと日ありけり水温む /勝美
風光る樹樹は目覚めの刻得たり /勝美
木蓮2018
京都のお干菓子
春色の溢るる干菓子召し上がれ /勝美
春光を花弁に集め飴細工 /勝美
椿2018
ぺんぺん草
居留地の鉄鎖光れり花なづな /勝美

12 thoughts on “ひねもす俳句:春のおとずれ

  1. >安寧のひと日ありけり水温む
    曇り空や濁り水などなんだか春先はくすんでイメージがあります。
    そのぼんやり感が逆に春が来るんだな〜という感じです。

    >風光る樹樹は目覚めの刻得たり
    俳句と植物は常に季節を先取りしてますね。

    >春色の溢るる干菓子召し上がれ
    本当に京都のものっておしゃれですね。

    >春光を花弁に集め飴細工
    自然の美しさに寄せたくなる気持ちは謙虚で良いですね。

    >居留地の鉄鎖光れり花なづな
    鎖ではなづなの侵略は防げないようですね。

  2. のうそうさん コメントありがとうございます。二月末に同期会で大阪へ出かけました。去年一年で鬼籍に4人入ってしまいました。さびしいことです。居留地の住人はペンペン草と言う設定で詠みましたが、逆読みもありでしたか。

  3.   先月は、「熊猫」が判らず、コメント出来ませんでした。 勝美さんに伺いましたら、「パンダ」とのこと。 一つ勉強させて頂きました。 季節は、もう、3月になりますのに、いつまでも各地で大雪が降ったり、北極の温度が2度高くなって、流氷が溶け出したりとか、色々と天候不順が続いていますが、勝美さんの写真俳句も相変わらずご健在で何よりですね。 

    安寧のひと日ありけり水温む /勝美
    このお堀端の写真を見て感じます事は、「今の日本は本当に幸せだな」という事ですね、 今の日本は天下泰平ですね。 現実には、あちらこちらの国々で色々と内戦が起こり、多くの人々が逃げ惑っているのですが、この写真からは、想像も出来ませんね。 確かに「安寧のひと日ありけり」ですね。 改めて、平和の有難さを実感しています。 そして、この句の「水温む」の季語は良く効いていますね。 こんな平和が時代がいつまで続いて呉れるのでしょうかね。

    風光る樹樹は目覚めの刻得たり /勝美
      この写真は、今、将に木蓮の花が開かんとしている処ですね。 明日には、きっと大きな花が咲いて居る事でしょうね。 春の陽光の中をそよそよと風が吹き渡る中で、今までの寒かった冬の間、眠っていた木々が一斉に目覚めて来た瞬間を見事に捉えて、一句仕上げましたね。 

    春色の溢るる干菓子召し上がれ /勝美
      写真は京都の干菓子の詰め合わせですね。 それぞれに淡い春の色をしていて、楽しいですね。 「どれから食べようかな?」と、一瞬、迷いますね。 食べる前の楽しい迷いのひと時ですね。 その瞬間を捉えて、見事に一句、ものにされましたね。 日常の中の一瞬を見事に捉えた俳句ですね。 流石!勝美さんですね。 お見事でした。

    春光を花弁に集め飴細工 /勝美
      こう云う句は、私には良く判りませんね。 恐らくは、この椿の花から、飴細工の花を連想されての作句だと思いますが、「写真と俳句の妙」という観点から、今一つ、私には突飛過ぎまして、私にはコメント出来ません。 悪しからず。

    居留地の鉄鎖光れり花なづな /勝美
      写真の中で光って見える鉄鎖は居留地の中の鉄鎖なのですか? 何処の国の居留地なのでしょうね?「花なづな」は別名ぺんぺん草とも云われている草花ですが、この花が咲いていたとの事。 ぺんぺん草に花が咲いていたなんて、普通は何の花か判らず、見過ごしてしまいそうですが、流石に勝美さんは観察が鋭いですね。 「花なずな」が春の季語とは、初めて知りました。 お陰様で、勉強になりました。

  4. 喜信さん コメントありがとうございます。いつも楽しく真摯にお書きくださって勉強になります。これからもどうぞよろしくです。

  5. 春の訪れは光と色、それに伴う明るさだと思います。今回のひねもす俳句もそれらに満ちた5句でしたね。
    句と写真から春を楽しませて頂きました。例によってほんの一言を、

    ◆安寧のひと日ありけり水温む /勝美
     せめて今日一日の安寧、それに感謝する気持が水温むで現わされました。 
    ◆風光る樹樹は目覚めの刻得たり /勝美
     この様な句は写真の併載でリアリティが増しますね。まさに一斉の目覚めです。
    ◆春色の溢るる干菓子召し上がれ /勝美
     下5の召し上がれで自分と相手の存在感が出、色々想像が湧きます。
    ◆春光を花弁に集め飴細工 /勝美
     焦点を花弁に絞った所がミソ! 細工職人が一番集中する箇所ですね。
    ◆居留地の鉄鎖光れり花なづな /勝美
     鉄鎖の中の花なづなは何かの象徴でしょうか、環境にめげない花なづなは剄草の代表ですね。

  6. 要介さん おはようございます。暖かなコメントありがとうございます。作者にとっては励みになる誠にありがたいお言葉です。これからもずっとよしなに。

  7. こんにちは
    ようやく春らしい季節になってきました。
    先日までの寒さはどこへやら、一気に桜前線の便りも聞こえてきました。
    俳人にとって桜はこの季の象徴でワクワクさせてくれます。
    どうやら列島の桜一便は、今週にもということのようです。
    関東にも週末ごろからちらほらというところでしょうか。楽しみです。

    では、今回のお気に入り二句です。

    春光を花弁に集め飴細工       /勝美

    春色の溢るる干菓子召し上がれ    /勝美

  8. 由人さん こんにちは。今日は地元の句会m明日は上野で句会。あれこれ忙しいです。コメントありがとうございます。もう桜の開花がそこまでとなりました。そろそろ吟行やりたいなあと思っています。またよろしくです。

  9. 「春の訪れ」の御案内有り難うございます。

    ★風光る樹樹は目覚めの刻得たり /勝美
     本当に刻得たり、赤ちゃんの小さな拳が思い切り出されたような、愛らしいつぼみです。
    ★春色の溢るる干菓子召し上がれ /勝美
     春色が溢れ、柔らかい日差しが優しく包む、もったいなくて口に入れられないですね。
    ★春光を花弁に集め飴細工 /勝美
    美しい色の椿ですね、春の優しさが溢れています。

    今年の冬はとても寒く冷たく感じました、暖かくなるのがとても、とても待ち遠しかったです。
    春、嬉しいです。

  10. みちこさん おはようございます。コメントありがとう。昨日の城南句会は楽しかったですよ。 来月はぜひ出席くださいね。

  11. 安寧のひと日ありけり水温む /勝美
     ぴったりの句ですね。
    水面のビミョーににごった感じが春ですね。「水温む」がはまります。

    風光る樹樹は目覚めの刻得たり /勝美
     かわいいねぇ。うぶ毛がびっしりなところが。
    うぶ毛が逆光に光るんだなぁ。剛毛じゃかわいくない。

    春色の溢るる干菓子召し上がれ /勝美
     春は色からですね! 外が一気に春の色になっていくのがとても好きです。
    空の色がまず変わるし、なんにもなかったところに雑草が生えてくる。
    沈丁花の香りがして、まだ薄寒いくらいの初春がいいなぁ。
    お干菓子をつくる職人さんもきっと春が好きですよ!

    春光を花弁に集め飴細工 /勝美
     乙女椿は花弁がtoo muchでそんなに好きじゃないんだけど、
    これは花弁が少ないなぁ…と思って調べたら、これ乙女椿じゃない可能性が。
    乙女山茶花かも。シベが見えてるし。花の散る様子で判断するしかないかな…。
    どちらにしても、毎年きれいなピンク色の花を見せてくれるのは嬉しい。
    飴細工職人が再現したくなるのもわかります。
    みんな目の前の自然に胸打たれて再現したりアレンジしたり様々な表現をする。
    俳句も同じですかね。

    居留地の鉄鎖光れり花なづな /勝美
     居留地かぁ。なぜそんな連想になったのかな。
    鉄鎖の硬質なイメージを花なずなのほんわかな逞しさが覆い隠そうとしてるのが写真だけど、
    句では鎖のほうが勝ってる感じですかね。鎖光っちゃってるし。なぜに?

  12. 鉄の鎖に拘束されているかなようにペンペン草がせせこましい場所で群れているのは気の毒な気がしたねえ。今回はいろいろの色の取り合わせが春を感じさせてくれました。

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