ひねもす俳句:人生模様

ホトトギスソウ
ルナールの赤毛少年杜鵑草 /勝美

弁天窟

人生の迷路冬眠場所探し /勝美

都鳥

日が暮るる仲間外れの都鳥 /勝美

枯れ蓮

入滅の釈迦の肋骨枯れはちす /勝美

由比ヶ浜

染み染みと語る人生冬の浜  /勝美

「ひねもす俳句:人生模様」への14件のフィードバック

  1. うらわの俳人様 モバラ座の俳人渓春です、前回の「風まかせ」をパスしてしまいました。すみません、このところ行事が目白押しでふと気づいたら刻が矢のごとく飛び去っておりました。人生模様いただきです。
    ✤ルナールの赤毛少年杜鵑草 /勝美
    にんじん君が葛藤を感じつつ人間として成長していく、その少年とホトトギスを連想したのは面白いですね。ところで私は“鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス”の家康に一票です。我が家の杜鵑も毎日目を楽しませてくれています。
    ✤人生の迷路冬眠場所探し /勝美
    人生の迷路とは言い得て妙、確かに一寸先は闇の人生です。各地で猛威を振るうスーパー台風や激震災害を最近は頻繁に目の当たりにします。明日は我が身と一時は気を引き締めても、のど元過ぎれば何とやら、です。その場に遭遇して初めて実はそれは他人事だったと思い知るのではないですかね。冬眠する動物が羨ましいです。
    ✤日が暮るる仲間外れの都鳥 /勝美
    都鳥がなんとも寂しげです。名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
    ✤入滅の釈迦の肋骨枯れはちす /勝美
    一月ほど前から肋間神経痛のようなぎっくり背中で難儀していますが枯れはちすはまるで自分の姿のような気もしないでもない。(笑)
    ✤染み染みと語る人生冬の浜  /勝美
    冬の浜に描かれた見事な縞模様、それが人生模様とすれば、それもすぐに荒波に消し去られ、また新たな模様が描かれて…、人生は一生それを繰り返すのだと思います。今回も含蓄のある俳句を有難うございました。
    明日は井之頭公園でお会いしましょう。

  2. >ルナールの赤毛少年杜鵑草
    ちょっと前まで、両親が赤毛遺伝子を持ってないと、こどもは赤毛なることがないので、この先、赤毛の人は居なくなると言われていました。が、イギリス人の40%が赤毛遺伝子を持っているそうで、全然大丈夫な模様です。
    >人生の迷路冬眠場所探し
    たまには、ひと冬、冬眠してみたいものです。
    南半球に冬の間移住していれば、そんな感じなのかも知れないですね。
    >日が暮るる仲間外れの都鳥
    都落ちしてきたのでしょうか。
    しかし、頼朝も家康もなんにもないど田舎から、一国を築いたので、ここが都になる日がくるかも知れないですね。
    >入滅の釈迦の肋骨枯れはちす
    花は数あれど、なぜかお釈迦様には蓮が一番にあいますよね。
    ただ、苦行しているときの肋骨が浮いてる姿にはミスマッチですが。
    >染み染みと語る人生冬の浜
    冬の海ほど寂しいものはありません。
    と言っても、なぜか砂浜限定で港町とかは冬でも全然平気なのですが、なぜなのか自分でもわかりません。

  3. 渓春さん こんにちは。「風まかせ」にお出ましがなかったので心配していたのでした。明日井の頭自然文化園でお目にかかりましょう。

  4. のうそうさん こんにちは。鎌倉は海岸が良かったです。季節を変えてご一緒しませんか。

  5. こんばんは
    もう秋が終わってしまいそうな気候不順です。
    とは言って旅行、句会やらで忙しくしています。
    今回の人生模様それぞれ面白いです。
    こんな句が勝美さんには良いなあー。
    しみじみと迫って来るようです。
    そんな中で特にお気に入り二句です。
    人生の迷路冬眠場所探し   /勝美
    日が暮るる仲間外れの都鳥  /勝美

  6. 由人さん おはようございます。今日は首都圏同人会の吟行というのに朝から雨。雨なら雨の句を詠むまで。コメントありがとうございます。何時も迷ってばかりで一向に先へ進まないでしまいそうです。良い知恵があればお授けくださいな。

  7. こんばんは
    12月並みの天候とか、今年の冬は早そうですね。
    井之頭吟行も午後は天候が回復したので皆さん初冬の景色を充分に楽しまれた事と存じます。
    「人生模様」のご紹介有難うございました。
    5句を通じて人生の各段階を詠まれたストーリー、物語の構成力を感じました。
    今回はこのテーマの所為か、今までにない勝美さんの句の巾を感じる句が多く、楽しませて戴きました。
    お礼代りにいつもの様に勝手を書かせて戴きます。
    ◆ルナールの赤毛少年杜鵑草 /勝美
     人生模様の始めに少年の日の思い出からスタートですね。
    ◆人生の迷路冬眠場所探し /勝美
     振り返った人生のひと時の回想と解しました。今となっては懐かしい想い出ですね。
    ◆日が暮るる仲間外れの都鳥 /勝美
     日暮の独りぼっち、哀調の反面、その裏にある強さも窺えます。増々の御活躍、御健吟を。
    ◆入滅の釈迦の肋骨枯れはちす /勝美
     死後の世界でしょうか、釈迦の肋骨が良いですね。達観と云うか悟りと云うか、羨ましい心境です。
    ◆染み染みと語る人生冬の浜  /勝美
     人生を語る友人の居る幸せ、人生模様は未だ冬隣でしょう、これからの人生設計をお互いに語り合って戴きたいですね。

  8. 要介さん おはようございます。今回は人生模様などという
    タイトルに助けられた句揃いでした。もう一年、もう一年、と年をとるのですよね。寒さが身にしみる年末になると何かしら振り返る自分がいるのです。

  9. 勝美様
    「人生模様」をじっくり鑑賞させて頂きました。
    いずれも深い味わいのある句ですが、小生の一番好きな句は
    「日が暮るる仲間外れの都鳥」の一句です。
    一見寂しそうな雰囲気すが、実際には仲間外れを自分から進んで選択し、それを楽しんでいるのではないでしょうか?
    小生の齢になれば、自分の思うままに生きて、人生に悔いを残さないようにしようと思う今日この頃です。
    都鳥に自分を重ねていることに気がつきます。
    千葉の徘徊老人

  10. 高達さん こんばんは。今日はほりどめでした。東博の庭園吟行も合わせて行いました。オズれ吟行録を獺祭一月号あたりで紹介します。コメントありがとうございます。都鳥は自由気ままを楽しんでいるのですよね。そういう自由が羨ましい。

  11. 勝美さん昨日はお疲れ様でした。アフターの白ワイン楽しみ
    ました。これがあるから句会も楽しいものになつています。
    今回「人生模様」何時もの勝美俳句とは違うみたい。タイトルどおりいろいろありますね。
    ルナールの赤毛少年杜鵑草 勝美
    写真からのイメージすごい。確かに赤毛、そばかす。「にんじん」の世界
    人生の迷路冬眠場所探し  勝美
    冬眠できたらいい
    染み染みと人生語る冬の浜 勝美
    どうしたのと心配な句
    日が暮るる仲間外れの都鳥 勝美
    仲間外れさみしいけど、時には一人がいい
    横浜句会楽しみにしています、よろしく。。

  12. ハカリさん kはようございます。ご主人完全快癒を願っています。心配事多々でしょうけど、乗り切ってくださいね。横浜句会へは出席します。どうぞよろしくです。コメントありがとう、人生いろいろまた楽しからずやです。

  13.  昨日は、横浜句会へのご出席、有難うございました。
     この処、一寸多忙で、パソコンを開く間がなく、遅くなりました。
    ルナールの赤毛少年杜鵑草 /勝美
     写真の様な黒い斑点が一杯あるホトトギス草(=油点草)から、ルナールの小説「にんじん」に出て来るそばかすだらけの赤毛の少年を連想して、一句仕上げるとは、流石ですね。これは発想力の勝利ですね。恐れ入りました。
    人生の迷路冬眠場所探し /勝美
     この写真は、もしかしたら、戦時中のどこかの防空壕の跡地ですかね。中の通路も迷路の様に枝別れしていて、相当に大きなものの様ですね。この写真を見ていて、休める場所は何処にあるのかな?とは思いましたが、これを「冬眠場所探し」とはすごい表現ですね。 勝美さんの発想の転換は本当に面白くて楽しいですね。
    日が暮るる仲間外れの都鳥 /勝美
     一匹狼ならぬ「はぐれ鳥」ですね。これを淋しいとみるか?
    喧騒をやっと逃れて来たと見るか?その受け止め方は様々ですね。でも、このまま日が暮れると、何か寂しさを感じるものですが、これを「寂しい」と言わずに、それを感じさせる客観的な表現を上手にされましたね。
      
    入滅の釈迦の肋骨枯れはちす /勝美
     枯れ果てた蓮の実や葉っぱを捉えて「釈迦の肋骨」とは、面白い表現をしたものですね。発想が大変ユニークですね。 この写真から、よくぞ、ここまで飛躍出来たものだと感心致しました。
    染み染みと語る人生冬の浜  /勝美
     写真は鬱陶しい曇り空の下、荒涼たる砂浜を歩いている二人連れ。如何にも「染み染みと語る人生」を感じさせますね。歩いている処はまさしく「冬の浜」そのものですね。これは「写真をそのまま俳句にした」と言っても良い俳句ですね。お見事でした。

  14. 喜信さん おはようございます。横浜句会ありがとうございました。早速のコメント感謝です。俳句の楽しさはひねもす俳句に勝るものなしと思っています。これからもどうぞよしなに。

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