ひねもす俳句:年忘れ

ノイバラの実
繭玉にそそぐ光を顔に受く /勝美

冬木の芽

冬木の芽ベンチに並ぶ顔馴染 /勝美

ミツマタのつぼみ

各局のマイクの拾ふ街師走 /勝美

ヤマブキの実

支へ合ふ家族四人や冬深む /勝美

実がほとんど落ちたヤブラン

次々と理想は高し龍の玉 /勝美

11 thoughts on “ひねもす俳句:年忘れ

  1. もう泣いても笑っても残すところ3日ばかり。
    私事ですが、週明けに渡す仕事がまだ終わっておりません。
    ゆったりひねもす俳句を鑑賞する年末ならよかったのに…。
    さて、最初のノイバラの実の句。
     繭玉にそそぐ光を顔に受く /勝美
     
    繭玉飾りってかわいいですよね。
    可愛らしい形が気持ちをほころばせてくれます。
    その繭玉にそそぐ光を顔に受ける…なんだか
    いいことありそうな予感、明るく幸せな気持ちにさせてくれる句。
     冬木の芽ベンチに並ぶ顔馴染 /勝美
    いつも行く公園にお馴染みさんがいるって、たとえ言葉を
    交わしたことの無い間柄でも、なんだかいい感じです。
    ちょっとだけ寒さが和らぐような。
     
     各局のマイクの拾ふ街師走 /勝美
    ほほー!ミツマタの蕾の形から放送マイクですか。
    年の瀬の慌ただしさと、それを煽るようなアナウンスが
    聞こえてくるかのようです。
    明日はまさに年末の買い物バトルの街、アメ横に潜入(というか買い物)
    してくる予定です!
     
     支へ合ふ家族四人や冬深む /勝美
     
    こちらはヤマブキの実。
    今回作者に渡した写真はみんな植物なので、どうなるかと思ったら
    捻りを効かせた句が返ってきて楽しいです。 
    まっくろでツヤツヤな実が4つ、キュッと固まって付いてる姿は、
    家族4人結束して不況の寒風に立ち向かう力強い姿に見えてきた!
     
     次々と理想は高し龍の玉 /勝美
    理想は高くて良いのじゃないかなぁ。
    理想と現実のギャップに押しつぶされない程度なら。
    私は、都合のいいところだけ理想高くてあとはいい加減ですなぁ。
    今年一年もひねもす俳句で楽しみました。
    来年もどうぞよろしく!

  2. この一年、ご愛読有難うございました。
    よしなごとを積み上げてやっと此の年も暮れて行きます。
    新しい句で来年もチャレンジしますので
    どうぞご期待下さい。
    では、良いお年を。

  3. >繭玉にそそぐ光を顔に受く
    繭玉と日の光の組み合わせが暖かさを感じさせます。
    その暖かさのお裾分けを貰うようにそこに人が一緒にいる。
    自然に経緯を表しているようにも感じられる一句ですね。
    >冬木の芽ベンチに並ぶ顔馴染
    きっとこの顔なじみは夏にも春にも秋にも顔を会わせるのでしょうね。そして、いつの日にか顔を会わせない日が来ることも知っているのでしょう。
    >各局のマイクの拾ふ街師走
    確かにマイクに見えますw。
    ただ、よその局が街の喧噪を取材する中、
    ここの局だけは、師走の風の音や鳥の声を中継しているようです。
    >支へ合ふ家族四人や冬深む
    昨日、久しぶりにサザエさんを見ました。
    家族で分担をして大掃除する話があり、なんだかすごく懐かしかったです。
    娘にも見せるべきだとだと思いました。昭和が終わって20年。
    昭和には昭和の失ってはいけない大切なものがあったと今になってようやく思えます。
    >次々と理想は高し龍の玉
    龍の玉は、もともとインドの神様ナーガの持つ如意宝珠というものだそうです。ナーガはコブラ(蛇神)ですが、それが中国に伝わるときに龍王と訳されたため、玉と龍がセットになっているとのこと。
    如意宝珠には神通力が込められているので、確かに理想は高いということになりますね。

  4. 繭玉にそそぐ光を顔に受く /勝美
     
    今年は繭玉作ってみようかな?
    勝美さんの句を拝見して、そう思いました。
    近所の山の枝を折ってきて、餅は買って来た四角い餅をレンジでチンして柔かくし、食紅で色をつけて・・・と真似事の繭玉です。
     冬木の芽ベンチに並ぶ顔馴染 /勝美
    好い句ですね。気持ちよく読むことができました。
    何人もの顔なじみに会って嬉しいような懐かしいような温かい気持ちになった雰囲気が出ています。
     各局のマイクの拾ふ街師走 /勝美
    師走の街の風景が見えます。
     支へ合ふ家族四人や冬深む /勝美
    ヤマブキの実というものを実はつい最近まで知りませんでした。そうそうこれですね。不思議な格好をしています。
    八重の山吹は実がならいので、「七重八重花は咲けども・・・」と実のならないことを言う歌ができたのでしょうが、ともかく一重の山吹はちゃんとこういう面白い実をつけるのですね。友達に教えられたとき、「ああ、これが!!」と新鮮な驚きを覚えた実です。その種の形状からの発想が面白かったです。
     
     次々と理想は高し龍の玉 /勝美
    龍の玉も「俳句」をやるようになって知った植物です。でも、この写真と違っていたのを覚えていました。どちらが正しいのでしょう。調べてみます。
    俳句の鑑賞にはなりませんでしたが、よい勉強をさせていただいています。これからも頑張ってください。

  5. 歳晩ですね。いよいよ気ぜわしくなりました。
    年末も楽しく俳句を作っている勝美さんを羨ましく
    思います。
    次の二句、いうことなしに私の好きな句です。
    こんな句を私も作りたいと勉強させていただいてい
    ます。
     冬木の芽ベンチに並ぶ顔馴染 /勝美
     各局のマイクの拾ふ街師走 /勝美

  6. 須々さん そして由人さん いつもお目汚しをごめんなさい。
    この一年も我等の良き仲間のお力に支えられてどうにか
    過すことが出来ました。
    良いお年を、そして変らぬおつきあいを願います。

  7. こんばんは。今年は勝美さまにはすっかりお世話になりました。吟行の下見のお付き合いは感謝です。
    秋の東御苑は見るもの見るもの歴史を感じ、
    昼時のОLの姿との今が現実かしらと。
    語り尽くせぬミニ吟行あまた。
    来年もよろしくお願いします。
    各局のマイク〜頂きます。

  8. おはようございます。ひつじさんにはこちらこそ
    すっかりお世話になりました。
    まだ、高尾山の吟行下見が残っています。
    孰れ雪の高尾山の吟行でもいたしましょう。
    では、良いお年を。

  9. 何かしらこの時季の忙しさに感けて失礼しております。
    師走:と年忘れ:篇から
    陰日向なく働いてはや師走 /勝美
    各局のマイクの拾ふ街師走 /勝美
    この両句に一年を振り返っての感慨と反省に心が向け
    られます。私には勝美様はじめ俳句の先輩、句友の方々
    から賜りましたご指導、ご教示のお蔭で俳句の何たるか
    を少しばかりは会得出来たかな、といった一年でした。
    本当にこの一年も有難うございました。引き続き来年も
    よろしくお願い申し上げます。
     どうぞよき新年をお迎え下さいます様に。

  10. 陽さん お忙しいのに態々お越し下さって恐縮です。
    わたくしなど、みなさんの足元にも及ばぬことは重々承知です。
    でも玄鳥の良き仲間に支えられて稔りのある一年を過せたのは
    望外の喜びです。
    来年も変らぬお付き合いをお願いいたします。

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