ひねもす俳句:うつろう季節

カマキリ
流れゆく蟷螂机龍之助 /勝美

擬態の魚

ネグリジエの魚眠れず月上る /勝美

水族館大水槽

水中に暮らす他なき極暑かな /勝美

ぼんやり魚

秋思ふと魚であること忘じけり /勝美

花火大会

背負ふ子の爆睡花火始まるに /勝美

夕方

秋夕焼何処までつづく温暖化 /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:うつろう季節

  1. おはようございます。先日は残念でしたね。次回吟行楽しみにしてます。
    ネグリジエ〜いいなあ。

  2. >流れゆく蟷螂〜
    机龍之助は大菩薩峠に出て来る悪いやつ。
    何時そのカマを抜くのか緊張します。
    >ネグリジエの魚〜
    魚もちゃんと寝るんですよね。
    やっぱりうるさくて眠れん!という時もあるんでしょうか?
    >水中に暮らす〜
    きっとこの水槽をながめながら、何人もの人が泳ぎて〜と思ったことでしょう。
    >秋思ふと魚であること〜
    我思うあまりに我だけになっちゃったという感じでしょうか。
    >背負ふ子の〜
    写真は、板橋区民花火大会をマンションの通路から撮ったもの。
    子供って、せっかく散歩に出たとしても、あっと言う間に
    ねちゃったりするんですよね〜。
    >秋夕焼〜
    今年の夏の暑さはとんでもないものでしたね。
    これはもはや温暖化ではなくて、灼熱化ではないでしょうか?

  3. ひつじさん お早うございます。「あぢさゐ」や「吾亦紅」でのひつじさんのコメント拝見しています。「ひねもす」もどうぞよしなに。
    ネグリジェの魚は、擬態魚だそうで、詳しくは知りません。人間も同じで、エタイの判らぬところが面白いです。

  4. 「机龍之介」って何だ〜?ってことで検索したら、
    『大菩薩峠』にでてくるニヒルな剣士だそうで。
    http://www.eiga-kawaraban.com/99/99043001.html
    なるほど、こちらを振り向いたシャープなシルエットのカマキリが、
    作者をして机龍之介を連想させたわけですね。
    やたら鎌をふりかざそうとするカマキリ、ちょっと恐いけど
    構いたくなるヤツです。
    この魚、なんていう名だったかなぁ。近所の水族館にいた魚です。
    それにしても「ネグリジェの魚」!ぜひこの魚自身に知ってほしい命名です。
    ネグリジェねぇ…、不細工な魚という印象でしたが、そう言われると
    物思いに耽って月灯りに照らされる乙女チックな魚に見えてきちゃいますね。
    今年の夏は暑かった!!極暑でしたね。
    できるなら何回でも水風呂に入りたいくらいの。
    水族館でゆうゆうと泳ぐ魚を観るのは、避暑対策としてもいいかもです。
    水族館の魚第3弾。どことなくボ〜ッとした魚。
    泳ぐのも忘れてずっとこの姿勢のまま。もしかしたら寝てたのかも。
    この句も当の魚に教えてやりたい!
    やりすぎない擬人化具合が絶妙ですね。
    子供は花火好きですねぇ。遠くで観る分には、赤ちゃんでも好きみたい。
    そしてまた、親も見せたいんですよ、花火。子供の喜ぶ顔がみたい。
    なのに爆睡(笑)
    たった15文字で、光景がばっちり目に浮かびます。
    私はこのタイプ(おかしみがあって、軽めだけどリアル)の句が好きで、
    サスガだなぁと思います。
    夕焼けは好天の印。好天はよしとしても、猛暑は勘弁。
    こんなにクーラーつけたら、外の空気が余計暑くなる、と思いながらも
    今年の夏はクーラーをよく使いました。
    40度越えの気温なんて、尋常じゃないですよね。この先、不安です。

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