ひねもす俳句:早い春

梅林
梅の木の影に我が影重ね踏む /勝美

昼寝猫

春昼の鼠は猫を恐れざり /勝美

紅梅

紅梅の浄土へ上る縄梯子 /勝美

乙女椿

乙女の間短き乙女椿かな /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:早い春

  1. >梅の木の〜
    影を重ねるのも自分、踏むのも自分、
    そして影を作るのも自分。かなり深い句だと感じました。
    >春昼の鼠は〜
    確かに、猫がこんな感じだとネズミも安心ですね。
    猫の隣でひと寝入り。
    >紅梅の〜
    この梯子は、天国から垂れてきたものでしょうか?
    それとも、こちらから投げ上げたものなのでしょうか?
    >乙女の間〜
    乙女がこんなに寄るとさぞかし騒がしいでしょう。
    そして、乙女でなくなっておばはんになると、
    更にうるさいことになるんでしょうねw

  2. この日の梅は三分咲きくらい。見頃はもうちょっと先の様子。
    作者はなんで「我が影重ね」踏んだんでしょうね。
    影って普段あんまり意識しないような。足元を確かめるように
    歩いたりはしないせいだろか。梅も満開だったら地面見ないで
    花見るところだけど。まだ浅い春を踏みしめて、梅林と自分が一体化したような感覚なんでしょうかね。
    この写真の猫はホント気持ちよさそうに居眠りしてました。
    鼻先を鼠が通っても気付かないかも知れない。
    白黒ブチがいいかんじでした。
    写真の中、小花と空き地に陽があたってるあたり暖かそうで、
    居眠りするなら春だよなぁと、ちょっと猫が羨ましかったり。

  3. 「浄土に上る縄梯子」がこんな華やかな紅梅の枝なら、
    悪くないなと思います。楽しく昇っていけそうです。
    そうあってほしい祈りも込めて。
    乙女椿は、私の中ではなんとなく退屈な花のような印象でした。
    樹形をきれいに剪定されて、まるく整った花をおとなしく咲かせているような。
    写真の乙女はちょっと違う。
    ゆさゆさと風に戯れる、こんな乙女椿は好きです。

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