ひねもす俳句:梅雨間近


玄関先で傘を干す
有るだけの傘の出番や走り梅雨 /勝美

休日の玄関先
梅雨寒をかこつ出前の食器かな /勝美

ヘビイチゴ
匍へばとてとぐろは巻かず蛇苺 /勝美

雨の池
睡蓮と雨の波紋のせめぎあひ /勝美

「ひねもす俳句:梅雨間近」への2件のフィードバック

  1. >有るだけの〜
    この季節、雨の合間にはあちこりの軒先に傘の花が咲きますね。
    雨が降ると、街中に咲きます。これだけ咲けば傘も本望。
    >梅雨寒を〜
    写真がすっかり晴れてる時なのでまさにそんな感じですね。
    でも、なにかにかこつけようとする気持ちがあるってことは、
    出前は贅沢!と思っている証拠。雨の日に、ちょっぴり贅沢するのも
    オツなものかも知れませんね。
    >這ひもせず〜
    かざりっ気がまったくないところが、すごくいなせな句ですね。
    なんともひょうひょうとしながらも、勢いを感じます。スゴイ!
    >睡蓮と雨の〜
    睡蓮の葉が水面にはばをきかせてるところに波紋到来!
    と言った感じでしょうか。梅雨が過ぎれば、今度は蛙が飛び込む
    波紋がやってくるでしょうw

  2. 「走り梅雨」梅雨入り前に梅雨と同じような天気になること。
    ここんとこ、まさにそんな天気が続きましたね。
    ちゃんとそれ用の言葉が用意されていることを知って、
    改めて日本語ってすごいと思う。
    それにしても、ここのお宅の傘、シックな色合いで揃えてますね。
    写真は晴れちゃってるけど、「雨だから出前にしようか」なんて
    言ってるどこかの家族の姿が浮かびそう。
    晴れだと出前取るのがピンとこないのに、雨とか雪とかだと
    出前とるいっぱしの理由になるっていう人情が不思議。
    蛇苺は夏の季語。毒だと思ってたら、毒はないそうで。
    蛇苺なんていう名前をつけられちゃったおかげで、
    摘まれることなく実をつけてられるのかも。
    雨の日の散歩もけっこう楽しい。
    波紋を浮かべてどんどん変化する水面は、眺めていても飽きない。
    波紋の円と睡蓮の葉の円。これからの季節、睡蓮はどんどん成長して
    水面を覆うほどになるだろうけど、今日のところは波紋のほうが
    競り勝ちかな。

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