ひねもす俳句番外編:朝霞黒目川吟行


黒目川の桜堤
花はこぶ川面さわがし里の昼 /農宗
川べりのベンチで喰いたし桜餅 /淳子

桜
花の下ベンチに憩ふ老夫婦 /妙子
留守番を犬にまかせて花見茣蓙 /勝美

鴨もたくさん
桜しべ小鴨に触れて流れゆく /妙子
菜の花の香や携帯のメール打ち /勝美

菜の花畑
三月菜なほ咲きほこる土手日向 /農宗
せわしなく蜂の飛び交う畑は黄 /淳子

どこかの幼稚園児たち
赤帽の園児ぞろぞろ犬ふぐり /勝美

飛行機雲と桜
さくら咲く飛行機雲の一文字 /勝美
定食を待つ間もどかし花疲れ /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句番外編:朝霞黒目川吟行

  1. 田舎があるんだねー、こんな近場に。
    天気よし、吟行日和りだったね。インチキ俳句と言うなかれ、ちゃんと、状景を掴んでいます。
    今度は薔薇だねー。

  2. ちゃんとした句を作ろうと、あーでもないこーでもないと
    こ難しく考えるより、
    「とにかくたくさん作ることだよ」とひねもす作者。
    たしかにそーだ!
    時間かけてこねくり回して出すんじゃなく、
    ポッポッと自然に作るほうが俳句っぽい。
    たとえ出た句が「桜餅」のような句であっても、それはそれ。
    まずは出すことですかね。
    「老夫婦」の句。「二人づれ」のほうがいいかもと作者(妙子さん)。
    私は「老夫婦」のが、情景を思い描けていいと思います。

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