ひねもす俳句:三寒四温

魚屋の店先
さかなやの切身ひとしく春の色 /勝美

雪で遊ぶこども
受験子の眼に春雪の窓明かり /勝美

雪掻きする人
雪掻いていつしか軽くなる心 /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:三寒四温

  1. >さかなやの〜
    並んだシャケの切り身のだいだいピンクがきれいです。
    確かに春っぽい色ですね。冬の間も見ていたハズなのに、
    この季節になると、そう感じて来るのが面白いところですね。
    >受験子の〜
    今年の東京に大雪が降ったのがまさにセンター試験の初日。
    受験生にとって、「春」の雪になって欲しいもんです。
    >雪掻いていつしか軽くなる心
    その通り!ズバっと言われた感じです。
    マンションの前の雪かきをしたとき、確かに疲れましたが、
    「やったで〜」となんとも心軽やかでした。

  2. 魚屋さんの店先の写真から、どんな句になるかと思ったら!
    切り身(たぶん鮭?)の色に春を見つけだすとはサスガ。
    冬枯れた景色のなかを散歩するとき、
    自然に目が暖かい色あいのものを探してたりするのに気がつきます。
    高い位置から見下ろして撮った写真を、受験勉強中の部屋の窓から
    見た景色にしたわけですね。
    窓の外で子どもたちの笑い声が聞こえるんでふと見ると、
    雪だるまづくりの真っ最中。子どもはいいよなぁなんて
    思いながらまた勉強に戻る、みたいな感じかな。
    雪はけっこう重い。めったに雪が降らなくて、雪掻きに
    慣れてないせいかもしれないけど、腰にくる。
    (今年の雪では雪掻きしてないけど)
    めんどくさいし、もう止めちゃおうかと思いながらも
    決めたところまで続けると、ホント、すっきりしますよね。
    雪も片付いて、気持ちも軽く。人間ておもしろいですね。

  3. 作者より一言。 二句目は受験と春雪とが季重なりと
    なっていますが、受験子が主たる季語と考えて下さい。状況は読む人が自由に想像して下さい。

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