ひねもす俳句:歳の暮れ

冬空と桐の木
一切をかなぐり捨てて今冬木 /勝美

冬日の猫
恋猫の影黒猫として添へり /勝美

道端の松飾り売り
門松や耐震偽装マンションに /勝美

3 thoughts on “ひねもす俳句:歳の暮れ

  1. >一切を〜
    全部葉の散った枝は寒々しいですが、それは、
    パァ〜っと春を向かえるために必要なんですね。
    >恋猫の影黒猫として添へり
    まさかそうくるとは思いませんでしたwアーティスティック!
    >門松や〜
    安くて広い物件を手に入れた!と喜んでいたのも一遍、被害者の方は、本当に大変なお正月になってしまいましたね。

  2. 写真の木はたぶん桐。
    薄紫色の花が咲いていたり、実がぼたぼた落ちていたりと
    季節ごとに変化するのを通りがかりに楽しんでました。
    撮影時は、すっかり葉を落とした姿が印象的でした。
    生きるために葉を落とすわけで、自然ってやっぱ
    スゴイなぁとか凡庸な感想を書いたりして。
    また猫の写真と却下されるかと思ったけど、
    いい句になって猫も私も一安心。
    写真には、なにか捨てがたい雰囲気を感じてたのですが、
    「影」だったんだなぁと気づきました。
    影のほうが立派な黒猫。猫の本能を形にしたら
    やっぱり猫型になるのかなぁ、などと思った。
    ちなみに「恋猫」は春の季語。
    偽装マンションにもやっぱり門松飾るんだろうか。
    飾りたくはないでしょう。とんだお正月を迎える
    ことになってしまった方々がいる一方で、
    疑惑の人たちがどんな正月を過ごすのか
    下世話な関心を抱いたりして…。

  3. 今年もなにやかやといろいろあった末に大晦日を迎えることとなり、今さらながら一年の時間の短さを感じています。俳句は実りの多い年になりました。
    ひねもす、頑張りますので、お付き合いください。

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