ひねもす俳句:秋のとばくち

でか瓢箪
青ふくべ物いはざれば腹ふくれ /勝美

すこしだけ紅葉
粧ひの整はぬまま初紅葉 /勝美

アザミとハナムグリ
美しきものは美を呼ぶ秋あざみ /勝美

初秋の竹林
竹の春風百幹を離れざり /勝美

4 thoughts on “ひねもす俳句:秋のとばくち

  1. >青ふくべ〜
    ひょうたんを“青ふくべ”って言うのは面白いですね。
    さらにそれにかけて腹ふくれってしめがおしゃれ!
    言いいたいことも言えなくて、ストレスで食べ過ぎ!
    とも、とれますねw。
    >粧ひの〜
    こちらはキレイでおしゃれ。紅葉も、リアルな紅葉とも、
    乙女が散らした紅葉ともとれて、う〜ん、おしゃれ!
    >美しきものは〜
    あざみが群生しているところを歌ったのでしょうか。
    確かに、鮮やかな紫は秋口の林で目立っていました。
    >竹の春〜
    風が吹くんではなく、離れると歌うところがすごい!
    すごく凛として美しい感じです。
    中学生の時、一度だけ竹の花が咲いているのをみたことあります。

  2. 瓢箪の形ってキャッチー。人ん家の庭にバカでかいのが成ってたりすると思わず笑ってしまう。
    そんな瓢箪の腹の中…いったい何が詰まってるのか。
    口を開いたら溜ってた不満がブツブツ溢れ出てきたら。
    ちょっとホラーな句かも。
    秋だ!紅葉だ!と出かけてみたらフライング。
    紅くなっているのはほんの一枝。
    でもかろうじて紅葉。
    もう少し経ったらまた来よう、なんて考えてる。
    そりゃ私。
    花にもぐってる虫はハナムグリ。
    スピッツの歌にでてくるハナムグリ。こんなかわいい虫だったとは。
    見てるとムグムグ頭を埋めて、気持ちよさそう。
    アザミには蝶もよくやってくるけど、わりと地味目な
    茶系の蝶が多いかも。
    歩きながら撮って、わざと手ブレさせた竹林の写真を
    どう句にするかと思ったら…。
    「風」で、まさに竹林らしい句になって帰ってきました。
    写真は新座市の平林寺の竹林。
    撮影日に風は吹いてなかったけれど、風の日はたぶん
    サワサワ揺れ続けるだろうなぁ。

  3. 動きがあって、ホント写真も句も見事ですね。
    毎回楽しみに見ています。
    「物いはざれば」とか「整はぬまま」を見ていて
    最近「わ」の文字を見かけないなぁ・・・
    結構好きな平仮名なんだけどなぁ・・・
    なんて、ふと思ってしまいました。

  4. 『わ』の好きなはなさん、コメントありがとう。
    できるだけ、お好きな『わ』が出てくるような句を心掛けてみたいとおもいます。俳句は概ね文語体で書くため、歴史的仮名遣いの関係上『わ』が『は』にならざるを得ない言葉については、ご容赦ください。

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