ひねもす俳句 春愁


梅まつり
梅の下世間話に花咲かす /勝美

馬酔木
青丹よき古都の大路や花馬酔木 /勝美

裏道の木
花冷えや入り日を透かす欅の木 /勝美

越生弘法山
春愁や山といふには低すぎて /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句 春愁

  1. >梅の下〜
    咲く花も色々、咲かす花もいろいろですね。
    >青丹よき〜
    古い町に並ぶ庭先の木から香る匂いが歴史の匂いなのかも知れないですね。
    >花冷え〜
    今日もあったかいです。これから温かくなることが判ってくると、ちょっと寒い日が来てもなんだか安心です。
    >春愁や〜
    確かに、自分の中の「山」の形と違ったものに出くわすと変な感じがしますね。それでも、それは山だと解る。不思議なもんです。

  2. 梅の下の句。
    梅の花とかけているところがベタなシャレのように
    感じたけれど、なんかベタさ加減がむしろ幸せな雰囲気を醸し出してるかも。
    馬酔木の句。
    なんで古都かな?と思ったけれど、(写真の右上にぼんやりあるのは、じつは石灯篭)
    その昔、都の大通りを行き来する途中に馬が食べたりしたのかも、と思ったり。いや大通りに馬酔木は植えないか…、とか。
    欅の木の句。
    この写真を撮ったとき、
    薄い曇り空と沈みかけの陽、シルエットになった枯れ木が
    美しくてハッとしたわけですが、
    オート露出なせいか撮れた写真はいまひとつ…。
    それはさておき、句には、「そう!それそれ、そういうことです」と言いたい。
    ただ心配なのは、写真なしで「入り日を透かす」が
    伝わるかなぁということ。
    春愁の句。
    写真の山は、埼玉県越生の弘法山。
    164メートル。中腹に寺あり、だそうです。
    ほんと山と呼ぶには低い!
    「春愁や」と組ませると、意外なおもしろさを感じます。

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