ひねもす俳句:ひと日の安らぎ 2017年11月14日2017年11月14日 pure2 ひねもす俳句 冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美 探梅の逸る心を抑へけり /勝美 どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美 花市へ春を求めに日は燦と /勝美 短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美
すすきの穂があたかも狼煙のように見えました。竹林の出口はラビリンスからこの世への出口に見えました。武相荘には虎落笛は似合わないかもですがこれをしも楽しみとするような雰囲気です。花市はそここに春が潜んでいるようです。ひと気のない舗道の一時の静寂は落ち着きますよねえ。 返信
>冬空に秩父一揆の狼煙かな ちょっと調べてみたところ、秩父一揆は、群馬や長野にまで影響を及ぼしたそうですね。 たしかに、狼煙はたくさんあがった感じがします。 >探梅の逸る心を抑へけり 竹林をぬけつつ梅を探すとは、ちょっと粋な感じですね。 >どの部屋にゐても愉しや虎落笛 すごく寒そうな感じがしますが、愉しいというのは、これ如何に? >花市へ春を求めに日は燦と 花たちも並べて売られる身なら、せめて天気ぐらいは 良い日であって欲しいと思っていそうです。 >短日の舗道やひと気なき一瞬 冬、人気のない道を歩いていると、知らない間に違う次元に 迷い込んだんじゃないかと、フト思ったりします。 返信
勝美さん 愈々、今年も、あと1ヶ月余りになりましたね。 何か、瞬く間に1年が過ぎてしまった気がしています。 偶々、ひねもす俳句を開けましたら、『ひと日の安らぎ』が送信されていましたので、思いつく儘に、コメントをしました。 冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美 そう 云われて、改めて写真を見てみますと、ススキの穂があちらこちらに突き出しているこの風景写真は、確かに、農民一揆か何かで打ち上げられた狼煙の様にも見えて来るのが、不思議ですね。 このススキ野原の写真から、あの秩父の農民一揆の狼煙を連想するなんて、勝美さんの豊かな連想力には全く脱帽ですね。 特に、季語の『冬空』が良く効いていますね。 探梅の逸る心を抑へけり /勝美 もう探梅ですか? 大変気が早いですね。 でも、この竹林の写真を見ていますと、行く手の方が明るく開けていて、もしかしたら、この竹林の向こうに、早咲の梅が、もう咲いているかも? という錯覚に囚われそうですね。 そして、その『逸る心を抑えけり』なんて。 流石に、想像力豊かな勝美さんならでは、の表現ですね。 どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美 見事な藁葺きの家ですね。 昔の庄屋さんの母屋の様な写真ですね。 まだ、陽は高いのに、それぞれの部屋には灯りが点いていて、その部屋々々には、そこに住む人の息吹がそれなりに感じられて、何か、ホッとしますね。 確かに『どの部屋にゐても愉しや』ですね。 そして、この雰囲気の中での季語『虎落笛』が良いですね。 季語と状景が、お互いを補完しあってゐて、素晴らしい句になりましたね。 秀句ですね。 花市へ春を求めに日は燦と /勝美 大盛況の花市の写真ですね。 大勢の人々が集まって来て、大賑わいですね。 しかも、この大勢の人たちが、花ではなくて、『春を求めに』と捉えた処に、勝美さんらしい表現の上手さがありますね。 処で、この場合、この『春を求め』が冬の季語なんですか? 季語集を見ると、『春を待つ』しか見当たりませんが…。 短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美 この夕暮れの写真は、猫の子一匹見当たらない、本当に淋しい歩道ですね。 これを『ひと気なき一瞬』とは、上手く表現されましたね。 枯葉が一枚だけ舗道に落ちているのも、印象的ですね。 普段は、もっと人通りがあるのでしょうが、誰も通らない夕暮れと云う一瞬を捉えて、見事に一句、仕上げましたね。 この俳句もさることながら、ここは、カメラマンの写真を撮るタイミングの良さに拍手を贈りたいですね。 今年も、あと僅かですが、12月の横浜句会も宜しくお願い致します。 返信
喜信さん もう一年終わりますねえ。12月の横浜句会よろしくです。コメントありがとうございます。丁寧に読んでいただき恐縮です。花市の句の季語についてですが春待つは季語ですが、待つだけでなく積極的に求めるという行動を取ってみました。ちと曖昧であったかもですね。 返信
雑事に追われ中々レスをお返しする事が出来ず申し訳ございません。 秋らしい秋も感じぬ内に早くも今年は冬を迎えました。 ひねもす俳句「ひと日の安らぎ」 拝見致しました。以下感じる侭に、 ◆冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美 群れ立つ花芒を一揆の狼煙とは勝美さんらしい発想ですね。現在の世相にも合う一句となりました。 ◆探梅の逸る心を抑へけり /勝美 迷宮の中から出口を望んだ気持、春の到来を待つ気持に通じると言う事ですね。 ◆どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美 夫人曰く、直情一徹の士、次郎は鶴川で敗戦を待ちながら虎落笛を愉しんだのですね。含蓄のある句になりました。 ◆花市へ春を求めに日は燦と /勝美 花市は秋の季語にありますが、春を求めに、で季感は充分だと思います。 ◆短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美 短日の中の夕暮れでの一瞬、一枚の楓の葉のアクセントが効いていますね。 返信
要介さん おはようございます。コメントありがとうございます。ひと日の安らぎを得たいものと毎日を過ごしております。季節も世相も目まぐるしく過ぎていくばかりですねえ。今月は矢口句会は欠席です。校正がぶつかってしまったもので。またよろしくお願いします。 返信
冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美 「秩父一揆」知らなかった!…かな?埼玉の学校に通ってたんだから、教わってたかも。忘れただけか…。秩父音頭は覚えてるけど。 この文化の日の散策は、町田。自由民権運動の中心だった地。 秩父事件とも繋がりますね。 探梅の逸る心を抑へけり /勝美 まだまだでしょう、梅は。この人は梅を探して竹林に? 竹林から梅への飛躍が予想外でいいです。(松)竹・梅だから梅? どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美 この邸宅は白洲次郎・正子さんの残したもの。 昔の大きな一枚ガラス越しにこちらの景色が眺められる廊下や、 書斎、応接室や囲炉裏のある和室など。 あちらこちらに二人の審美眼にかなった日用品が残されていて、暮らし方で人は変わるんだろうなぁと思わされる空間でした。 暖かい部屋の明かりは、見てるこちらもよい気分になりますね。 花市へ春を求めに日は燦と /勝美 今年の秋は寒かったり夏に戻ったようだったりと忙しい。 シクラメンもシャコバも葉牡丹も買わず、キンカンを買いました。 ベランダで収穫するのだ! 短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美 うん、まさにその一瞬。そういうのを言葉に捉えるのが鋭いね。 前の花市のもそうだけど、観察と想像と言葉がピタッときてる。 返信
すすきの穂があたかも狼煙のように見えました。竹林の出口はラビリンスからこの世への出口に見えました。武相荘には虎落笛は似合わないかもですがこれをしも楽しみとするような雰囲気です。花市はそここに春が潜んでいるようです。ひと気のない舗道の一時の静寂は落ち着きますよねえ。
>冬空に秩父一揆の狼煙かな
ちょっと調べてみたところ、秩父一揆は、群馬や長野にまで影響を及ぼしたそうですね。
たしかに、狼煙はたくさんあがった感じがします。
>探梅の逸る心を抑へけり
竹林をぬけつつ梅を探すとは、ちょっと粋な感じですね。
>どの部屋にゐても愉しや虎落笛
すごく寒そうな感じがしますが、愉しいというのは、これ如何に?
>花市へ春を求めに日は燦と
花たちも並べて売られる身なら、せめて天気ぐらいは
良い日であって欲しいと思っていそうです。
>短日の舗道やひと気なき一瞬
冬、人気のない道を歩いていると、知らない間に違う次元に
迷い込んだんじゃないかと、フト思ったりします。
のうそうさん コメントありがとうございます。今回も連想たくましくして遊んでみました。もうあと一月で酉年終わりですねえ。今更ながら月日の立つのは早いですねえ。
勝美さん
愈々、今年も、あと1ヶ月余りになりましたね。 何か、瞬く間に1年が過ぎてしまった気がしています。 偶々、ひねもす俳句を開けましたら、『ひと日の安らぎ』が送信されていましたので、思いつく儘に、コメントをしました。
冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美
そう 云われて、改めて写真を見てみますと、ススキの穂があちらこちらに突き出しているこの風景写真は、確かに、農民一揆か何かで打ち上げられた狼煙の様にも見えて来るのが、不思議ですね。 このススキ野原の写真から、あの秩父の農民一揆の狼煙を連想するなんて、勝美さんの豊かな連想力には全く脱帽ですね。 特に、季語の『冬空』が良く効いていますね。
探梅の逸る心を抑へけり /勝美
もう探梅ですか? 大変気が早いですね。 でも、この竹林の写真を見ていますと、行く手の方が明るく開けていて、もしかしたら、この竹林の向こうに、早咲の梅が、もう咲いているかも? という錯覚に囚われそうですね。 そして、その『逸る心を抑えけり』なんて。 流石に、想像力豊かな勝美さんならでは、の表現ですね。
どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美
見事な藁葺きの家ですね。 昔の庄屋さんの母屋の様な写真ですね。 まだ、陽は高いのに、それぞれの部屋には灯りが点いていて、その部屋々々には、そこに住む人の息吹がそれなりに感じられて、何か、ホッとしますね。 確かに『どの部屋にゐても愉しや』ですね。 そして、この雰囲気の中での季語『虎落笛』が良いですね。 季語と状景が、お互いを補完しあってゐて、素晴らしい句になりましたね。 秀句ですね。
花市へ春を求めに日は燦と /勝美
大盛況の花市の写真ですね。 大勢の人々が集まって来て、大賑わいですね。 しかも、この大勢の人たちが、花ではなくて、『春を求めに』と捉えた処に、勝美さんらしい表現の上手さがありますね。 処で、この場合、この『春を求め』が冬の季語なんですか? 季語集を見ると、『春を待つ』しか見当たりませんが…。
短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美
この夕暮れの写真は、猫の子一匹見当たらない、本当に淋しい歩道ですね。 これを『ひと気なき一瞬』とは、上手く表現されましたね。 枯葉が一枚だけ舗道に落ちているのも、印象的ですね。 普段は、もっと人通りがあるのでしょうが、誰も通らない夕暮れと云う一瞬を捉えて、見事に一句、仕上げましたね。 この俳句もさることながら、ここは、カメラマンの写真を撮るタイミングの良さに拍手を贈りたいですね。
今年も、あと僅かですが、12月の横浜句会も宜しくお願い致します。
喜信さん もう一年終わりますねえ。12月の横浜句会よろしくです。コメントありがとうございます。丁寧に読んでいただき恐縮です。花市の句の季語についてですが春待つは季語ですが、待つだけでなく積極的に求めるという行動を取ってみました。ちと曖昧であったかもですね。
雑事に追われ中々レスをお返しする事が出来ず申し訳ございません。
秋らしい秋も感じぬ内に早くも今年は冬を迎えました。
ひねもす俳句「ひと日の安らぎ」 拝見致しました。以下感じる侭に、
◆冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美
群れ立つ花芒を一揆の狼煙とは勝美さんらしい発想ですね。現在の世相にも合う一句となりました。
◆探梅の逸る心を抑へけり /勝美
迷宮の中から出口を望んだ気持、春の到来を待つ気持に通じると言う事ですね。
◆どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美
夫人曰く、直情一徹の士、次郎は鶴川で敗戦を待ちながら虎落笛を愉しんだのですね。含蓄のある句になりました。
◆花市へ春を求めに日は燦と /勝美
花市は秋の季語にありますが、春を求めに、で季感は充分だと思います。
◆短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美
短日の中の夕暮れでの一瞬、一枚の楓の葉のアクセントが効いていますね。
要介さん おはようございます。コメントありがとうございます。ひと日の安らぎを得たいものと毎日を過ごしております。季節も世相も目まぐるしく過ぎていくばかりですねえ。今月は矢口句会は欠席です。校正がぶつかってしまったもので。またよろしくお願いします。
冬空に秩父一揆の狼煙かな /勝美
「秩父一揆」知らなかった!…かな?埼玉の学校に通ってたんだから、教わってたかも。忘れただけか…。秩父音頭は覚えてるけど。
この文化の日の散策は、町田。自由民権運動の中心だった地。
秩父事件とも繋がりますね。
探梅の逸る心を抑へけり /勝美
まだまだでしょう、梅は。この人は梅を探して竹林に?
竹林から梅への飛躍が予想外でいいです。(松)竹・梅だから梅?
どの部屋にゐても愉しや虎落笛 /勝美
この邸宅は白洲次郎・正子さんの残したもの。
昔の大きな一枚ガラス越しにこちらの景色が眺められる廊下や、
書斎、応接室や囲炉裏のある和室など。
あちらこちらに二人の審美眼にかなった日用品が残されていて、暮らし方で人は変わるんだろうなぁと思わされる空間でした。
暖かい部屋の明かりは、見てるこちらもよい気分になりますね。
花市へ春を求めに日は燦と /勝美
今年の秋は寒かったり夏に戻ったようだったりと忙しい。
シクラメンもシャコバも葉牡丹も買わず、キンカンを買いました。
ベランダで収穫するのだ!
短日の舗道やひと気なき一瞬 /勝美
うん、まさにその一瞬。そういうのを言葉に捉えるのが鋭いね。
前の花市のもそうだけど、観察と想像と言葉がピタッときてる。
awaさん コメントありがとう。写真の撮影やにも共感してもらえる俳句が詠めて良かったです。ますますひねもすが楽しくなりますよねえ。