ひねもす俳句:15年目の今

花びらは水に止まることをせず
花びらは水に止まることをせず /勝美
切り株に想ひ寄せゐる蒲公英白 /勝美
切り株に想ひ寄せゐる蒲公英白
切なくも帰宅難民三月十一日
切なくも帰宅難民三月十一日 /勝美
航空機梅に別れの尾の白し /勝美
航空機梅に別れの尾の白し
花馬酔木奈良に諸仏の柔和なる
花馬酔木奈良に諸仏の柔和なる /勝美

One thought to “ひねもす俳句:15年目の今”

  1.  タイトル「十五年目の今」東日本大震災の日が十五年前の三月十一日であった。当時のひねもす作家は78歳。
    獺祭編集長兼獺祭運営委員会メンバーでもあった。折しも大川端の芭蕉会館で会議が開かれようとした折、恐ろしいほどの突発的地震に見舞われた。出席者は当時副主宰現主宰と委員5名。地下鉄ほか交通機関の運休。やむなく東京駅まで歩きで行ってみようと。高層ビルから窓ガラスが降りしきりほうほうの体。駅も人だかり。地下で一杯やろうと呑気に考えていたが情報険悪。散会。小生はとりあえず秋葉原駅に。大勢と一緒に座り込んでいたが、案内が近くの学校教室へ誘導。毛布一枚と水のボトルと豆をもらって椅子に。翌朝5時前に都営地下鉄が動き出したとの情報。やっとこ新宿駅埼京線ホームへ。長蛇の列。奇しくもリクルート勤めの息子の嫁と出くわす。さて座れたものの動かず。遅くに帰宅したのだった。帰宅難民はこうして生まれた言葉。ひねもすにも記録しておきたい出来事だった。さ
    て1句目は練り切り。水に浮かぶ花びら。今回は儚さでテーマが具現化された。
     2句目はシロバナタンポポ。清楚な花の一途な気持ちを詠んで見ました。次がテーマの震災状況。炊き出しがあったのは東日本の被災地ではと重い気分になる。次は航空機と白梅。別れはここにも見られる。連絡船では紙テープだろうか。最後は花馬酔木。あせびは奈良の仏に似合う植物。仏の慈顔にすがろう。
      

うらわの俳人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です