ひねもす俳句:虚ろい疾し

川凍る時世の動きそびらにし
川凍る時世の動きそびらにし /勝美
染め上げの出来を夢見て臭木の実 /勝美
染め上げの出来を夢見て臭木の実
寒波くるメタセコイアの眠るとき
寒波くるメタセコイアの眠るとき /勝美
立つてゐることも忘れて冬木立つ /勝美
立つてゐることも忘れて冬木立つ
花水木紅葉派手と言はば言へ
花水木紅葉派手と言はば言へ /勝美

One thought to “ひねもす俳句:虚ろい疾し”

  1.  今日は小春の日。凌ぎやすいのが何より。前回一泊入院での心臓カテーテル検査を勧められたのだが先日医師へお断りを申し入れた。してもしなくても寿命が伸びるかどうか分からないよしそのあと9200歩歩いたが動悸息切れなど全くなし。さて1句目は石庭風の庭。こう言うしつらえは時世時間を止揚している。石でできた川が凍ることなどない。2句目の臭木の実は草木染めの材料。落ち着いた色合いに仕上がる。次のメタセコイアはあちこち公園で見られる。次の立木はひっそり一人で立っている。もう健忘症に罹っているやも。何やら哀れに思える。最後の花水木の紅葉、綺麗な色で鮮やか。見栄えがどうであれコレでいいのだ。

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