ひねもす俳句:季節の節目

ランナーに送る声援爽やかに
ランナーに送る声援爽やかに /勝美
おのづから青ざめゐたり鳥兜 /勝美
おのづから青ざめゐたり鳥兜
あめんぼの大群水輪重ねけり
あめんぼの大群水輪重ねけり /勝美
滑走路に無事に着地や秋茜 /勝美
滑走路に無事に着地や秋茜
呼べば来る鴨に邪念の在るまじく
呼べば来る鴨に邪念の在るまじく /勝美

「ひねもす俳句:季節の節目」への3件のフィードバック

  1.  やっと秋らしい爽やかな天気。気持ち良い。それにしても線状降水帯があちこちで頻発して被害多発を経験したのも過ぎ去ったこと。もう秋、季節の変わり目節目を体感。今回の最初の句はコスモス。マラソン大会のランナーを声援しているように揺れている。誠に爽やか。次は鳥兜。トリカブトは根に有毒成分があり事件事故が多々。小説にも取り上げられもする。青色の花は自らの毒に青ざめているやに思える。美しい花には毒がある触らぬ神に当たりなし。次は緑色の水面に無数の水輪が重なっている。捻りのない句に仕上がった。もう少し捻りを利かせたいところ。次は赤蜻蛉。田舎へゆくとトンボがスイスイ飛んでいるだろうなあ。都会ではあまりお目にかからない。ホッとする。最後の句は鴨。いつぞや都内の庭園の池に近寄った時、矢庭に鴨に追いかけられて戸惑った経験がある。機嫌が悪かったのかなあ。写真のカモは邪念がなさそうでホッとするよ。

  2. 今回の写真は札幌で撮ったもの。
    なんと鳥学会に参加するために札幌へ行ったのですが、肝心の鳥については
    ほぼシロウトなので、知識をぱんぱんに詰め込んで帰るのみ。

    さて、1枚目の写真は、その札幌の道路っぱた。
    コスモスと青空(前日は大雨)が一気に秋っぽさを演出。でも暑かった!

    2枚目は北大植物園でみたトリカブトの花。
    猛毒でも毒々しさはない、きれいな色です。ただ、蕾の形がよくみると顔をしかめた武将みたい(写真には映ってないけど)で、ちょっとギョッとします。

    3枚目も北大植物園。
    アメンボの影がドローンみたいでおもしろい。なんでそうなるんだろう?
    アメンボの足は別に丸いのがついてるわけじゃないのに、4つの丸になって見える。

    アメンボのいた池の橋の欄干に留まったのが4枚目の赤蜻蛉。
    撮影中はじっとしててくれました。

    5枚目は中島公園。ススキノの少し南に位置する木々のおおい公園です。
    札幌の鴨はなんだかのんびりしてるように感じた。

  3.  ランナーに送る声援爽やかに /勝美
    風にゆれるコスモスが、まさにそんな風景を呼び起こしますね。
    やっと秋の風情。
    きっとあっという間の秋ですよ。
    マラソンランナー以上の速さで通り過ぎるはず。

     おのづから青ざめゐたり鳥兜 /勝美
    自分の毒が人殺しの役にたっていることに青ざめている?
    視点が面白い。
    ヤバいなぁ、殺人幇助になっちゃうよ…みたいな。
    綺麗な青い花なのにね。解毒剤もないらしい。

     あめんぼの大群水輪重ねけり /勝美
    あめんぼの作り出す波紋の重なりがとても面白かった。
    日本画か抽象画にも見えて、何枚も撮ってしまったくらい。
    句は、どうだろ?そのまんま??

     滑走路に無事に着地や秋茜 /勝美
    赤とんぼの羽根を取ったらとんがらしトンガラシ、にはならないのが
    よくわかる写真!
    この胴と頭の存在感が意外にすごい。
    トンボの飛行能力は飛行機より上。4枚の羽根を自在に動かせるんですって。
    時速100kmで飛ぶものもあり。それは飛行機に負けますね。

     呼べば来る鴨に邪念の在るまじく /勝美
    よく写真を見てるなぁとまず感心。
    この鴨、嘴に草つけてお食事中。
    鴨本人は必死で食べてるのかもしれないけれど、ほのぼのして見える。
    邪念がない、というと却って邪念があるのは何かな?と思ってしまう。

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