ひねもす俳句:はちゃめちゃ

ひまはりや昼といふのに眠たさう
ひまはりや昼といふのに眠たさう /勝美
沈みゆく日や夕涼のアッシャー家 /勝美
沈みゆく日や夕涼のアッシャー家
綿あめのやうな雲刷く秋隣
綿あめのやうな雲刷く秋隣 /勝美
風抜くる座敷に鱧の湯引きかな /勝美
風抜くる座敷に鱧の湯引きかな
冷酒に餡パン食へと言はあれても
冷酒に餡パン食へと言はれても /勝美

10 thoughts on “ひねもす俳句:はちゃめちゃ

  1. 暑い暑い暑いこれが現状とはいえ暑いことには変わらない。さて、今回のタイトルは「はちゃめちゃ」頭がうにになりそうな塩梅。1句目のひまわり、ゴッホのひまわりのようなはっきりした顔つきではない。目はどこへやったのか。暑さで目がとろんとしたのか。2句目の洋館は誰が住んでいるのか知らないが突如アッシャー家が思い浮かんだ。没落を象徴するかの日没。風雲急を思わせる。3句目は有明。ブラシで刷くように遠景から近景への雲は秋が潜んでいるごとく。大気の移ろい。4句目は白サルスベリの花。鱧の洗いに見えてきた。まさに祭りの夜の食卓。梅肉の酸味が心地良い。最後の句はこってりの挟まれているのはこしあんか。1個で相当ボリューミー。下戸にはともかく、呑んべいにはこれで冷酒を一杯ひっかけろとは拷問。げんなりしてしまう。はちゃめちゃの極み。

  2.  ひまはりや昼といふのに眠たさう /勝美
    そう!夏の花といえばアサガオかヒマワリかというくらい夏はお得意の花のはずですが、
    なんかぼんやりして見えますよね。
    太陽を模したようなヒマワリにはやっぱり茶色の目玉部分が必要みたいです。
    それがないから眠たそうにぼんやりしてるように見える。
    見事に言い当てた句と思います。
    この写真がないなら、うなだれて咲いてるのを人は思い浮かべるかな?

     沈みゆく日や夕涼のアッシャー家 /勝美
    アッシャー家と言われたお宅には気の毒ですが、
    なにか不穏な雰囲気にも見えますね。
    普通の住宅地なので、普段からこのお家は目立ちます。
    庭があってペンション風なので「こんな家がいい!」と
    ほざいてる高1もいますが。

     綿あめのやうな雲刷く秋隣 /勝美
    なるほど。同じ写真をみても目をつけるところが違うと
    予想外の句になるわけですね。
    XRの展示会をみた後だったこともあり、この有明の風景は
    3DCGで作られたような無機質な作り物感が気になりました。
    句ではそこには触れず、薄い雲に着目。汎用性のある句ですね。
    ワタシ的には無機質なものとの対比とか、そこらへんを期待していました。

     風抜くる座敷に鱧の洗ひかな /勝美
    鯉の洗いは、うーんあんまり食べたいとも美味しいとも
    思わないのでピンとは来ないけれど、でも何かわかります。
    「風抜くる座敷」がいい。涼しげ。
    そこに鯉の洗い。京都の鴨川かなんか眺めながらかな?

     冷酒に餡パン食へと言はれても /勝美
    勝手に閉口してるようですが。意外に甘辛両方いける人もいるかもですよ。
    ワインにチョコレートはありますからね。
    それにこれは餡バタサンドなので、バターの塩気と、ピスタチオの
    香ばしさで案外いけるかも。
    今度試してみてください!

  3. この暑さには頭はウニに、思考ははちゃめちゃ。それでもシコシコとひねもす俳句を絞り出している。1句目のひまわりはひまわりの印象が希薄。やはり大きな目玉がないとインパクトが薄い。眠気でとろんとしているようにも見えます。2句目はポーのアッシャー家にたどりついた。もっとくらい黄昏ならもっと雰囲気が出たのにと思った。3句目は空へ目が向いたので素直の雲を詠んでみました。4句目の白サルスベリの花は関西の祭りの夜の食卓で供される「はも」を連想した。「鯉」ではありません。鱧の洗いは梅肉が定番の食べ方です。座敷を開け放って夕風を満喫しながらの一家団欒の景は昔のことか。最後のこれでもかというようにコテコテのあんぱんには圧倒される。これで酒飲んだらはちゃめちゃに悪酔いしそう。

      1. ちなみに、鱧のは「湯引き」というヤツみたいよ。洗いはお湯通さないんじゃないの?

      2. 思い出した!!!小学校の臨海学校で出た!鯉の洗い。
        なーんか生臭い気がして残した憶えがある。

  4. 鱧の湯引きだ!湯通しして白くなったのを晒すのだった。生ぐさくはない。蒲焼というか、付焼きも美味だよ。あっさりした味わいが単なる焼き魚ではない。料理屋ではでてこないのかなあ、高級割烹なら?

  5. ◇ひまはりや昼といふのに眠たさう /勝美
    向日葵は、私の好きな花の一つです。けれど、よく目にするのは、ギラギラした夏の昼間、首が垂れてたり、くたびれてるような向日葵です。昼間なのに眠たそう!が、まさに向日葵が詠まれてると納得しました!
    ◇綿あめのやうな雲刷く秋隣 /勝美
    夏祭りで必ず綿あめを買った子供の頃を思い出しました。お店のオジサンが、糸を引くような綿あめを上手に巻いていく手元をじっと眺めたものでした。正に写真は綿あめのようです!秋の空が、すぐそこにあるような、素敵な句だと思いました!
    ◇風抜くる座敷に鱧の湯引きかな /勝美
    写真を見て、すぐに鱧の湯引きを連想しました!心地よい風が通る割烹料理のお座敷に居るような句。鱧料理が食べたくなりました!

    勝美先生、いつも、本当に楽しいひねもす俳句をありがとうございます!(*^_^*)
    今年は、本当に暑い日々が続いていますが、先生、ご自愛下さり、いつも変わらずお元気でお過ごし下さい!)^o^(♪♪♪

  6. 知意子さん 早速コメントくださって感謝です。暑いしウイルス感染者が爆発的に増加するしサル痘が増加の気配だしうかうかできませんねえ。やっとワクチン4回目を八月九日に打つ手筈になりました。横浜句会と暑気払いが支障なくできればいいのですがねえ。白サルスベリの花は祇園祭のこともあってすぐに鱧の湯引きを連想しました。関西人には夏の涼しい食べ物です。うなぎのように付け焼きも美味ですねえ、あっさりして。食欲は人並みにありますからなんとかうまいものでも食べて暑さを乗り切りたいと思っています。

    1. 勝美先生、コメントありがとうございます!そうですね!感染者が増加していて、重症者は少ないとのことですが、心配ですね!4回目のワクチン、先生が無事に受けられますようにと願っています!県民センターからは、特別会場使用不可の連絡は来てませんが、一週間前になったので、問い合わせてみようと思っています。戦争、コロナ、異常気象、サル痘等々、世界全体が、不安なことだらけで憂鬱になります。鱧料理など美味しい京都料理等を、いつになったら、ゆったり楽しめる日が来るのだろう!?思ってしまいます!白サルスベリの花も、上品で綺麗だなと思いました!また、八月句会開催について、変更があれば、グループラインで、お知らせいたします。遠路お越し頂く先生、ご無理のないようにと思っています。宜しくお願い致します。

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