ひねもす俳句:海の風は晩夏

きのこ出現
パラボラに銀河の電波襲来す /勝美
この先に秋の海あり波の音 /勝美
海への道
海辺のパラソル
とりどりのパラソル浜の小宇宙 /勝美
目の先の夏の果見る監視員 /勝美
ライフセーバー
海の家
夏怒涛さざ波という海の家 /勝美

10 thoughts on “ひねもす俳句:海の風は晩夏

  1. >パラボラに銀河の電波襲来す
    突然庭先にこんなキノコが生えたら、宇宙からやってきたと思うかも知れませんね。

    >この先に秋の海あり波の音
    海が見える瞬間は、いつでもドキドキします。

    >とりどりのパラソル浜の小宇宙
    ここに宇宙船でやってきた宇宙人は、何をやってるんだろう?って不思議に思いそうですね。

    >目の先の夏の果見る監視員
    監視員のみなさんは、毎年、夏が来て去る姿を見ているんでしょうね。

    >夏怒涛さざ波という海の家
    この日の海は激しい波でしたが、普段は静かなのでしょうか?
    あるいは、そうあって欲しいという願いをこめた名前なのかも知れません。

  2. のうそうさん 夏の海はいかがでしたか。このきのこはパラボラアンテナに見ええましたが綺麗な白ですねえ。夏は海派と山派に分かれるのでしょうか。うらわの俳人は山派です。自然が何よりですねえ。

  3. パラボラに銀河の電波襲来す /勝美
     ★ きのこからパラボラを連想された感性に感歎しました。
       銀河の異星人からどんな情報を受信しているんでしょう? 思いが広がりました。

    この先に秋の海あり波の音 /勝美
     ★ 若い頃の山歩きで、音によって近づく滝の所在を知ったときのことを思い出しました。
       お写真の右上の白い雲が、その先に現われる景を暗示していて、歩みが早まります。
      
    とりどりのパラソル浜の小宇宙 /勝美
     ★ 浜全体もそうですが、、個々のパラソルの内にも小宇宙がありますネ。

    目の先の夏の果見る監視員 /勝美
     ★ 奥行きのある中七の「果」の一字が語るものを考えさせられました。

    夏怒涛さざ波という海の家 /勝美
     ★ 上五の「怒濤」に、この夏の「「命に関わる危険な暑さ」を思いました。
       海の家の「さざ波」に救われました。

    以上五句、勝手読みのコメントかも知れませんが、
    お写真と共々に、心服しながら楽しませていただきました。
    ありがとうございました。

  4. 俊孝さん おはようございます。いち早くのコメントありがとうございます。いつも通りの俳句ですがきっちりとご鑑賞くださって感謝です。きのこから野辺山のパラボラ群が浮かびました。矢のように降り注ぐ電波はどこからかと思うや銀河系からかと。どれも写真が奥行きを感じさせて楽しく詠めました。

  5. 今日はまた暑さが戻ってきました。
    まだまだ当分残暑に苦しめられそうです。
    三、四日ほど前に、爽やかな秋の風が吹いたことがありました。
    あの日は一日気分がよかった。
    早くそんな秋が来ますように・・・

    今月の二句です。

    パラボラに銀河の電波襲来す  /勝美

    この先に秋の海あり波の音   /勝美

  6. 由人さん こんにちは。コメントありがとうございます。今日は九月号の校正の仕事で高田馬場へ出かけました。それにしても暑すぎですねえ。困ったものです。おげんきですか?私はまあぼちぼちです。先日12号台風接近の日に上野の国立西洋美術館の吟行しました。物好きですねえ。

  7.  パラボラに銀河の電波襲来す /勝美
    そうそう、でっかいパラボラでずっと探し続けてるんですよね、
    宇宙人からの発信を。
    人間なんて、ほんの短い期間だけの生命体。
    宇宙も含めてわからないことだらけ。他に生命体がいないと
    考えるほうが不自然ですね。

     この先に秋の海あり波の音 /勝美
    秋の海がいいなぁ!夏は暑いだけ。
    この浜辺までのアプローチが期待感を増幅させます。
    海のない県で育ち、泳ぐわけでもないのに、海はワクワクする。
    なんでだろうね?
    句はいいね、音が聞こえてきそう。

     とりどりのパラソル浜の小宇宙 /勝美
    さきほどの銀河は大宇宙、こんどの宇宙は人間ですね。
    この小宇宙にも法則があって、夏には海や山、冬はスキーや温泉に大移動したりしますね。
    普段、自我を膨大させていろいろやったつもりになってるけど、
    たいしたことないよなぁと、ふと思っちゃいますね。

     目の先の夏の果見る監視員 /勝美
    どこかで季節が変わるのを、一番先に見つけているかも知れませんね。
    ライフセーバーって、いざとなったら重大な任務なわけで。
    ワーキャーする海水浴客とは別のシビアな目で海を見てそう。
    でも、夕方5時になると帰っちゃうんだよね(笑)

     夏怒涛さざ波という海の家 /勝美
    「さざ波」は、懐かしい感じの海の家でした!
    おばあちゃんたちがたくさん中で働いていて、料理を作ってくれたり。
    近所のおばちゃん達なのかなぁ? それとも昨今のオシャレな海の家に対抗して
    レトロ感を出すためにわざとシニアのバイトを募集したとか!
    営業戦略のたまものだったりして。
    怒涛の客取り合戦ですよ!

  8. あわさん コメントありがとう。暑いねえ。台風が20個もやってきたりして、目まぐるしいねえ。宇宙規模で地球が狂いだしたのかなあ。先日行ってきた大谷資料館は地底の王国探検じみて面白かったよ。車がないと(いけないことはないけど)ねえ。歳時記だともうとっくに秋だけどそれにしても暑い。

  9. 勝美先生、やはり癒されてしまう句と写真をありがとうございます!
    ◆この先に秋の海あり波の音 /勝美
     賑わっているビーチに、まもなく訪れる秋を重ねて、どかかせつない季節の移りを変わりがストレートに伝わってきます!

    ◆目の先の夏の果見る監視員 /勝美
     海の監視員の仕事は、海に居ながら、海を楽しむことはできず、常に楽しんでいる人々を見守りつつ、気の休まらない時の中で、きっと、そういう自分をも客観的に見ながら、やがて来る夏の終わりを感じている様子が詠まれているように思います!

    ◆夏怒涛さざ波という海の家 /勝美
    海の大きな波が打ち付ける海岸に建ってる「さざなみ」という名の海の家がある情景は、そのものズバリで、自分もそこにいるようで、怒涛とさざなみが面白いです!

    ここ何十年も海水浴場に行ったことがないので、この3枚の写真が夏の海を感じさせてくれ、癒されてます!ありがとうございます!

  10. 木藤ちいこさん 忙しいところようこそお越しくださって恐縮です。賑やかだった夏の海から喧騒が去り、波音だけが残る時期になりつつあります。山でも海でもそれに対している時は幸せなひと時です。ゆっくりご鑑賞ください。、あた横浜句会でお会いしましょうね。十月は山下公園の吟行でしたね、どうぞよろしく。

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