ひねもす俳句:春の花

ヒメオドリコソウ
踊子草カーテンコール鳴り止まず /勝美

大輪のタンポポ

亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄 /勝美

あっというまに満開の桜

桜といへばふるさとの桜土手 /勝美

ナノハナ

菜の花や何なになにと好奇の子 /勝美

オオイヌノフグリ

犬ふぐり咲くささやかな自己主張 /勝美

15 thoughts on “ひねもす俳句:春の花

  1. 踊子草カーテンコール鳴り止まず /勝美
     ムム?どことな〜くデジャビュ感があるのですが、勘違いかな…。
    ちょっとベタではないですかね。
    亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄 /勝美
     ふ〜ん、そうきたか。意外。おもしろいリズムだなと思いました。
    こういう作風、作者の持ち札のひとつですね。
    桜といへばふるさとの桜土手 /勝美
     いい桜でした!
    近場にのんびりと桜の土手を散策できるところがあって
    ラッキー。花より団子ならぬ、仕事より花見で大正解!
    菜の花や何なになにと好奇の子 /勝美
     きちんと整列していないここの菜の花は、本当にそんな感じですね。
    写真から何をピックアップするかがセンスなんだろうなぁ。
    犬ふぐり咲くささやかな自己主張 /勝美
     この花は触れるとすぐに花が落ちちゃうし、踏まれるしで
    不憫ですが、若草の緑に水色が映えてとても綺麗。
    春が来たなぁと思わせてくれる花のひとつです。

  2. awaさん 黒目川のお花見土手は奇麗でした。色々イベントもあるようですね。天気が何よりでした。今回のひねもすはベタな句ばかりですがお許しあれ。

  3. うらわの俳人様、飛鳥山吟行会ではお世話になりました。初めてコメントを書かせていただきます。
    >踊子草カーテンコール鳴り止まず
    道端に、田圃の畔にと今の季節は彼方此方で楽しげにダンシングする姿を見かけます。我が家の狭い庭にも我が物顔で踊っています。カーテンコールですか、言い得て妙、さすがです。姿かたちが似ていて紛らわしいのが仏の座ですが、姫踊子草とそっくりです。どちらも良い名前だと思います。ざぜん草とか、植物の名付け親はホント良いセンスしていますね。
    >亜麻色の髪の乙女よタンポポ黄
    黄を最後の持ってくるのが粋でもあり強調されています。私にはこういう表現はなかなか出来ないと思います。亜麻色の髪の乙女、ブロンドの可憐な外人の女の子でしょうか。ドビッシーのメロディが聞こえるようです。最近見かけるタンポポはほとんど外来種だとか、在来種が押されまくっているのは自然淘汰の原理から避けがたい事なのかもしれませんね。タンポポは、昔は鼓草と言っていたようですが花言葉は「真の愛」「神のお告げ」とか。
    >桜といへばふるさとの桜土手
    望郷の念を素直に詠んだ良い句ですね。桜並木はやはり川の土手が多いですね。私の住まいにも街中に川が流れており、土手はほとんど桜の木です。隅田川沿いの墨堤公園の桜も圧巻ですね。ふるさとが恋しくなりました。
    >菜の花や何なになにと好奇の子
    房総のローカル鉄道、いすみ鉄道の「菜の花電車」は車体が真っ黄色、今は満開の菜の花畑の中を疾走しています。大多喜から少し行くと夷隅川にかかる鉄橋にはムーミンが釣り糸を垂らしている姿が人気です。私の孫も菜の花電車が大好きで、毎年乗りにやってきます。
    >犬ふぐり咲くささやかな自己主張
    そうですか、自己主張しているのですね。雑草と言われて心外だろうと思います。「私のこと見て見て!」と言っているのですね。良く見ると本当に綺麗なコバルトブルーです。別名「星の瞳」という名前を貰っているのも分かります。
    ありがとうございました。
    渓春(2014年4月3日10:30)

  4. 渓春さん ようこそ。獺祭とは少し趣きが異なるかとは思いますが、これもありということでお付き合い下さい。

  5. >踊子草カーテンコール鳴り止まず
    かつての踊り子さんを現在に置き換えるとアイドルということになるのでしょうか?いづれにしても競争の激しさは今も昔も変わらなそうです。彼女たちも花を見てふっと一息つく時間があることでしょう。
    >亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄
    亜麻色だと風情がありますが、茶髪だと一気に下品になってしまいますね。
    同じものでも名前ひとつということでしょうかw。
    それであってもたんぽぽは黄色。
    >桜といへばふるさとの桜土手
    桜が良いのは、普段の通る道がその一瞬だけ様変わりするためだと思います。
    田舎にいたころ、犬を連れてのいつもの散歩道が華やいで、体で春が来たんだと感じていました。
    >菜の花や何なになにと好奇の子
    菜の花は、咲く時期を考えると桜を迎えて見送っているような感じがします。
    >犬ふぐり咲くささやかな自己主張
    そこら中に春があふれるなか、足もとにもちゃんとやってきているのが嬉しいものです。

  6. 桜もすかっかり散り始めましたね。
    先日は皇居通り抜けに行って参りましたよ。
    初日5万人の一人です。千鳥が淵、北の丸散策して市ヶ谷でお茶して帰りました。この国に生れて良かったと愛でました。
    亜麻色の髪~頂きます。
    吟行楽しみにしてます。宜しくお願い致します。

  7. ぬそうさん ひつじさん こんばんは。今日は横浜句会で一杯やって帰ったところ。いつもおコメントありがとね。
    ひつじさん 今月の吟行は大人数になりそうです。句会も食事もまたライオンを予定してます。また、メールsますね。

  8. 粟村先生のお句に接するたびに、発見と気付きと納得の入り交じった感動をいただいております。何のお報いもせずに、貴重な贈り物を頂戴して恐縮しております。
    ★踊子草カーテンコール鳴り止まず
    カーテンコールとは思いも及びませんでした。東北の民謡コンクールを彷彿しました。花への優しさも感じました。
    ★亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄
    このお句も、なるほど・・・共感しました。
    ★桜といへばふるさとの桜土手
    桜名所は数々あれど、やはりお里の桜が1番・・・桜ならではの自慢なんでしょうネ。
    ★菜の花や何なになにと好奇の子
    詠まれてみると、なの花にはそういう様子が感じられます。
    ★犬ふぐり咲くささやかな自己主張
    犬ふぐり・・・似ているとは言え、自慢できない名を授かって、幾分肩身の狭い思いをしていたところ、心強い励ましを受けたと思います。
    今回は、草冠の五句・・・無邪気なももの可愛らしさを見逃されない先生の、あたたかなお遊び心?が伝わって来ました。

  9. 春の花のご案内有難うございます。
    ◆踊子草カーテンコール鳴り止まず /勝美
     かわいらしい伊豆の踊り子が浮かんできました、
     私もカーテンコールの一人です。
    ◆亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄 /勝美
     春の野に良く似合う、タンポポの黄
     いっせいに野山を動かす黄色です。
    ◆桜といへばふるさとの桜土手 /勝美
     桜と聞くと私も近所の土手の桜を思い浮かべます。
     春は土手の桜から始まります。
    いつも写真と・俳句と楽しんでいます、
    ステキな感性、頂戴したいです。

  10. 俊孝さん みちこさん 句会ではお世話になりました。自由題での投句は皆の反応を見たいと多少実験的な句を混ぜています。お二人の豊かな感性に叶う句が作り出せれば幸いです。
    暖かなコメント感謝です。これからもどうぞよしなに。

  11. こんにちは
    しばらくは良い季節ですね。このままゆっくり
    季節が進んでくれればいいんですが、すぐに
    暑くなりそうです。
    お互い健康で俳句を楽しみましょう。
    今月の二句です。
    犬ふぐり咲くささやかな自己主張  /勝美
    踊子草カーテンコール鳴り止まず  /勝美

  12. こんばんは
    ひねもす俳句「春の花」のご紹介有難うございました。
    例によってお礼を兼ねまして遅れ馳せながらのコメントを、
    ●踊子草カーテンコール鳴り止まず /勝美
     カーテンコールに相応しい見事な踊子の勢揃いです。気になったのは踊子草は夏の季語ではなかったかと。この頃は温暖化の所為か既に夏の花が盛りなのですね。
    ●亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄 /勝美
     乙女の亜麻色の髪にはたんぽぽの黄色が似合いそうですね。取合せにも納得、戴きます。
    ●桜といへばふるさとの桜土手 /勝美
     あまりに見事な満開の桜、こういう景色の俳句は難しいと思います。何か若き日の思い出が桜と共に蘇ったのでしょう。
     
    ●菜の花や何なになにと好奇の子 /勝美
     何か幼虫でも見つけたのでしょうか、幼い時からの好奇心は大事に育てたいですね。中7に面白いリアリティが感じられました。○で戴きます。
    ●犬ふぐり咲くささやかな自己主張 /勝美
     気温の上昇と共に草花が一斉に開きましたね。旧品川宿ではポプラ並木の根方に在来種の日本たんぽぽが、新宿百人町の俳人協会への路地では立派な菫がそれぞれ自己主張をしていました。犬ふぐりも確かな自己主張ですね。 

  13. 由人さん 要介さん おはようございます。いつも押し付けがましく案内を差し上げて恐縮しています。毎度のコメント嬉しく思っています。これからもどうぞよろしくです。

  14. 勝美さん
    先日の大磯~熱海の吟行では、色々とお世話になりました。
    さて、今回、勝美さんの新しい句をご送付頂き、ありがとうございました。
    「コメントを・・・」との事ですので、私なりに、感じました処をそのまま、コメントをさせていただきます。
    〇踊子草カーテンコール鳴りやまず/勝美
     群生している踊子草をラインダンスに見立てて、「カーテンコール鳴りやまず」とは、発想の転換がお見事ですね。
    この様な発想の句は中々作れませんね。
    〇亜麻色の髪の乙女よたんぽぽ黄 /勝美
    昔、何とか言うグループサウンズが歌っていた歌を連想します。亜麻色という表現は字引で引きますと「灰色がかった薄茶色」でそうですが、亜麻色と言う方には何か?あたたかさを感じますね。それに「たんぽぽ黄」は、それと対照的にとらえて、良く引き立て合っています。見事なとらえ方だと、感心しました。俳句の基本=二句一章の見本句そのものですね。
    〇桜といへばふるさとの桜土手 /勝美
    桜と言えば、まず、川の土手の桜を連想します。故郷の土手に咲く桜は、いつまで経っても、懐かしいものですね。この句を詠んで、直ぐに「その通り!」と、共鳴しました。
    「ヤラレタ」と言う感覚ですね。お見事です。
    〇菜の花や何なになにと好奇の子 /勝美
    子供の頃を思い出しますと、何事にも関心を持ち、好奇心が強くて、ついつい大人の話に首を突っ込んで行った頃の事を思い出します。
    これと、菜の花を結びつけた突飛さに感心しますね。良くも、この様な発想の転換が出来たものだと、驚きのひと言です。
    〇犬ふぐり咲くささやかな自己主張 /勝美
    可愛らしい水色の花を見ると、どうして「・・・ふぐり」なんて名がついたのか?疑問ですが、でも、その可愛らしく、しかも、しっかりと咲いているその姿を「ささやかな自己主張」と言う表現で捉えられたのは、さすがですね。
    獺祭誌では、常々勝美さんの句を拝見して居ますが、いつも、その表現の仕方に広がりがあり、突飛な連想あり、で、感心させられている一人ですが、今回出されました5句につきましても、特にその感が強く、私自身、己の表現の仕方の貧弱さをひしひしと自覚させられています。
    とても素晴らしい句をありがとうございました。
    今後とも、どうぞ宜しく、お願い致します。

  15. 貴信さん おはようございます。大磯熱海吟行ではお世話さまでした。横浜句会でもお世話さまです。鉾浜句会の良いところは兼題句会
    でないことです。兼題ありきでは自由に感覚を遊ばすことが制約されるように思います。その点ひねもす俳句は勝手気ままに詠めるのでお気に入りです。これからもどうぞよしなに。

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