ひねもす俳句:それぞれの春


カフェテラス
パリジェンヌ来ず花冷えのカフェテラス /勝美

春の荒川土手
春深む日差しのなかの家族愛 /勝美

モスバーガー前のサラリーマン
風薫るハンバーガーの香を乗せて /勝美

チューリップ畑
キャンデイの包み紙ですチューリップ /勝美

桜の花も終わり
花降らせ自らの座を荘厳す /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句:それぞれの春

  1. >パリジェンヌ来ず花冷えのカフェテラス
    やっと春がめぐってきたと思ったのにな〜と、
    待ちぼうけをくらった男といった感じでしょうか。
    実際の写真は北朝霞のカフェ。でも、待ち人は
    パリの貴婦人の登場を心待ちにしているようですw
    >春深む日差しのなかの家族愛
    どわ〜っと広がる荒川の土手。
    思いっきり走っている写真のお父さんが楽しそうです。
    人を楽しいと思わせるのは、遊園地やショッピングモールとかでも
    できるけど、この自然の匂いは人では造れないよな〜と思った
    日曜の午後でした。
    >風薫るハンバーガーの香を乗せて
    春の句を詠もうと、始めたものの、
    ハンバーガーの匂いにお腹がグ〜ってな感じでしょうかw
    そういう時は、ハンバーガーを買って公園で一休みですね。
    >キャンデイの包み紙ですチューリップ
    最初は、なんともソフトな句だと思ったのですが、
    チューリップ畑の帰り道、バスの中で小さな女の子が
    お母さんにキャンディを見せながら
    そう言っている映像が思いうかび、
    その子が詠んだ句にように思えてきました。
    知ってる人が詠んでるハズなのに、違う詠み人の映像が
    浮かぶって結構すごいかも。
    >花降らせ自らの座を荘厳す
    春の終わり、桜の晴れ舞台も終焉です。
    この写真を撮ったとき、雪が降っているように
    花びらが散り落ちていて、まさにグランドフィナーレな感じでした。
    来年また会いましょう!

  2. なんでパリジェンヌ?と思ったけど、カフェといえばパリですね。
    まあ朝霞のカフェにパリジェンヌは来ないだろうなぁ。
    来るはずのない人を待ってみるなら、カフェテラスがいいかな。
    家族愛という言葉の言いきりかたが強い印象。
    春はいい!特にこんな気持ちのいい土手なんかに来た日にゃ
    たとえ日頃ケンカばかりしてる家族だったとしても、
    仲良くなっちゃうかも知れない。
    なんと、「風薫る」は夏の季語。
    風薫る五月などとよく言うけど、俳句では五月は夏なんですね。
    若葉の匂いじゃなくハンバーガーの匂いの風。
    おいしい匂いにつられて作者のお腹が鳴ってそうな句。
    かわいい!ていうか、そんな句でもいいんですか。
    あー、でもチューリップ見てそう思ったなら、そう書けばいいのか。
    妙に作り込むばかりが能じゃないすね。
    軽さと明るさがいいです。
    今年の桜はあっという間に咲いて、あっと言う間に散ってしまって。
    桜は散る姿がまた絵になります。他の花には、あんまりない散り方。
    静かに咲いて静かに散る、その存在感は圧倒されるくらい美しいです。

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