ひねもす俳句:年始

犬が見てる
去年今年犬小屋ほどの家住まひ /勝美

干し大根
掛け大根憂き世の風に乾びゆく /勝美

商店街の福袋
買初の袋に詰まるほどの福 /勝美

2 thoughts on “ひねもす俳句:年始

  1. >去年今年〜
    小さい家で聞く除夜の鐘。しみじみですね。
    狭いながらも楽しい年を迎えたいものです。
    >掛け大根〜
    冷たく乾ききった風にさらされる大根たち。
    その向こうに見える松飾りも震えているようです。
    寒さのためか、時勢を憂んでるのか…
    >買初の〜
    紙袋にちょっと入るくらいの幸せが、
    一番リアルな量なのかも知れませんねw

  2. 「去年今年(こぞことし)」が新年の季語。
    戌年だから犬が写ってる写真でちょうどいいやと思ったけど、
    俳句では干支は扱いにくいものなのかも。
    犬小屋と自嘲気味に言ってるけど、本気で嘆いてるわけじゃない、
    むしろ愛着を感じさせます。
    新年1発目なので、明るい句を期待してたら…。
    まあ干し大根の写真じゃ、ねぇ。
    大根も乾いてるけど、句もドライで渋めですね。
    「買初(かいぞめ)」が季語。
    新年用の季語が用意されてるってことは、
    昔から新年には特別な思い入れがあったってことですよね。
    ま、当たり前といえば当たり前ですが。
    買初には、やっぱり福袋とか、ちょっと遊び心のある
    おめでたい物を買うのがいいらしい。
    私は何買ったろう?なんか普通の食品とか買っちゃったような
    気がする….

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