ひねもす俳句:発射オーライ

農業の擬似体験や麦の秋
農業の擬似体験や麦の秋 /勝美
夏空へ二段ロケット点火せり /勝美
夏空へ二段ロケット点火せり
不協和音放つアネモネ拡声器
不協和音放つアネモネ拡声器 /勝美
失恋か悲恋かしらず恋の薔薇 /勝美
失恋か悲恋かしらず恋の薔薇
捩れたる心ほぐれず苔の花
捩れたる心ほぐれず苔の花 /勝美

「ひねもす俳句:発射オーライ」への4件のフィードバック

  1. 作者のコメント前ですが、写真の補足を。
    二段ロケットの句の写真の花は、エルサレムセージというそうです。
    http://www.yasashi.info/e_00026.html
    花の真ん中からニョッキリ茎が伸びてまた蕾ができるという、どういう仕組みになっているのかナゾの植物ですね。
    葉っぱは産毛が生えていてまさにセージです。が、ハーブのセージとは別種だそうです

  2. 卒寿第一弾のコメント。タイトルの「発射オーライ」は二句目のエルサレムセージの花付きの感じに二段ロケットの発射風景へとつながったため。昔歌謡曲に歌われた「発車オーライ」とは無関係だがついでに思い出した。月面着陸に失敗したロケットがあったり日本近海へ落下する隣国のロケットがあったり宇宙開発もさまざまではあります。では一句目の貸農園。土に塗れての野菜作りなど田舎暮らしを夢見る人が多くなった昨今農業の擬似体験も夢の実現へつながるのでしょうか。麦の秋へと想像は膨らむ。三句目はアネモネ。紫色が何やら不安と不吉を呼ぶ。このようなラウドスピーカーからは何かのアジテーターのデマゴーグが鳴り響きそうです。四句目は薔薇のつぼみ。薔薇の花言葉は「愛」色や本数によって意味合いが異なるにせよ愛や恋が根底にある。蕾のうちにつぼみたちは失恋あり悲恋あり、成就ありが待ち受けている。まさに蕾には恋の芽生えが蟠っているようだ。最後の句は苔。我が心のうちに準えました。些細なことで捩れた心は解れようがない。苔のもじゃもじゃが具現化している、とみました。

  3. >農業の擬似体験や麦の秋
    実家の母が土いじりにはまっていて、テレビの園芸番組を見ては
    近所のホームセンターでなぞの道具をよく買ってきますw

    >夏空へ二段ロケット点火せり
    空に打ち上げるものは、物騒なものではなく、未来への希望があるものにしてほしいものです。

    >不協和音放つアネモネ拡声器
    アネモネはどんなことを伝えたいんでしょうね。

    >失恋か悲恋かしらず恋の薔薇
    年をとると、アーティストが恋の歌とかつくるモチベーションをどうやって保っているのか不思議でしょうがないです。

    >捩れたる心ほぐれず苔の花
    多様性を否定的な世代が消え去るまで、ロシアと東欧のような情勢が続くと思うと悲しいかぎりです。

  4. のうそうさん こんにちは。ゴールデンウイークが始まりました。ご実家へおかえりとのことですが頼りにされているのでしっかり頑張ってください。コメントありがとうございます。楽しい土いじりを存分にお手伝いされてください。二段ロケットで視野の広がりを促進したいものです。アネモネは今度植物園でじっくり観察したいです。写真のようなのは特別品なのかみてみたいです。薔薇の季節ですね。コロナの蔓延の年には人出を避けるように全て刈り取られた悲しい記憶があります。今年は下火になったので公園のバラ祭りが楽しめそうです。苔の花はじっくり観察したことはないのですが捩れた関係を戻すのには時間と忍耐が必要なのでしょうかねえ。

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