ひねもす俳句:夏本番

夕方シルエット
夜の秋静かになりし彼我の陣 /勝美

入道雲

峰雲の中途半端な育ちやう /勝美

田舎の駅

今日も亦人を待ちゐる盆の駅 /勝美

夏の川

夏の川浸る鉄鎖のなかりけり /勝美

アウトドア炊事場

炊出しに不味きものなし震災忌 /勝美

「ひねもす俳句:夏本番」への18件のフィードバック

  1. >夜の秋静かになりし彼我の陣
    草むらの中の虫が詠んだ一句のようですね。
    >峰雲の中途半端な育ちやう
    暑くてうだるときは、入道雲が育つのが楽しみですね。
    >今日も亦人を待ちゐる盆の駅
    私の実家の最寄り駅はまだかろうじて廃線を免れていますが、なくなってしまうことを想像すると、すごく大きなものが消えていくような気がします。
    >夏の川浸る鉄鎖のなかりけり
    この暑さだとむしろ人が浸りたいという感じでしょうか。
    >炊出しに不味きものなし震災忌
    ハイキングで食べるお弁当が美味しいように、炊き出しにも特別に美味しく感じる何かがあるのかも知れません。

  2. のうそうさん おはようございます。朝から猛烈な暑さにうんざり。
    コメントありがとうございます。夏の川の句は山口誓子の「夏の川赤き鉄鎖のはし浸る」をもじってしまいました。少々イメージが違う気がしますが。

  3. まさに夏本番!ご自愛なされ〜。
    夜の秋静かになりし彼我の陣 /勝美
     もしや戦国? 
    ただの空き地の夕空ですが、なにか響くものがありました。
    夏の宵(夜の秋ですが)には不思議な時間帯があります。
    峰雲の中途半端な育ちやう /勝美
     写真の日は、じつはまだ梅雨明け前だったので、
    ちょうどよく中途半端な入道雲でした。
    でも、いつもこれで夏が来た!と確信します。
    今日も亦人を待ちゐる盆の駅 /勝美
     もうすぐお盆。きっとこの駅にも帰る人がいるでしょうね。
    夏の川浸る鉄鎖のなかりけり /勝美
     つい先日、夏の川でありえない感電死事件がありましたね。
    思わずそっちを思い浮かべてしまいました。
    炊出しに不味きものなし震災忌 /勝美
     不味いなんて言ったらバチあたります。
    この震災は関東大震災ですね。当時の炊き出しはどんなだったのでしょう。
    キャンプでは、多めに作ったので余らしちゃったそうですが、
    それこそバチあたりますね。

  4. awaさん おはようさん。この暑さでパソコンがやや熱中症。弁当箱をアイスノンで冷やして、反応が遅いですが何とか動いています。
    今回の写真はもっともっと考えられそうですが、平凡な切り取りで終わってしまいました。あたまのほうもウニになっちゃったか。

  5. 横浜は真夏日で済んでいますが、そちらは猛暑日の連続ではないでしょうか。
    先生のご健吟が嬉しく頭が下がります。
    夜の秋静かになりし彼我の陣 /勝美
    ★我が家で唯一喫煙の出来る部屋にはクーラーがなく、不謹慎ながら(目にする人はいませんが)パンツ一丁、肩に濡れタオルというサバイバルスタイルで、首振り扇風機に助けられてかろうじて凌いでいます。
    そんなテイタラクですので、「夜の秋」が今月の季語であることを承知しておりながら、「秋」1文字の字面に邪魔されて実感と結びつきません。暫く時間をおいて再度鑑賞させていただきます。
    峰雲の中途半端な育ちやう /勝美
    ★この夏は、大元の気圧配置そのものが中途半端? あまり暴れないで穏やかに願いたいものです。
    今日も亦人を待ちゐる盆の駅 /勝美
    ★祭と墓参・・・里帰りの人々を待つ駅を思い浮かべました。
    炊出しに不味きものなし震災忌 /勝美
    ★関東大地震の時は、まだ生まれていませんので、震災と言えば3.11です。被災現場で、ボランティアの方々から差し出された1椀に両手を合わせていた光景が甦りました。

  6. 孝俊さん おはようございます。暑くなると暑さにおろおろしている態たらくです。合同句集の発送を助けられ乍ら終わって気が抜けたような感じです。コメントを一番に下さって感謝です。イマジネーションは枯れないように頑張っていきます。

  7. まあー暑い、とにかく暑い。と言ってはいても
    8月に入ると直ぐに暦の上で秋がやってきます。
    しかし例年、これからが夏本番でしょう。
    と言いながら俳人は夏をそれなりに楽しんでいる。
    勝美さん、くれぐれもご自愛ください。
    今月のお気に入り二句です。
     峰雲の中途半端な育ちやう  /勝美
     
     今日も亦人を待ちゐる盆の駅 /勝美

  8. 由人さん 8月はUTR吟行お休みですが9月には再会しましょう。
    コメントありがとうございます。入道雲がむくむく天を圧するのでなく少し控えめなのも可愛いいです。熱中症にならないよう過しましょう。

  9. 勝美さんへ
    酷暑お見舞申し上げます。
    横浜に比べると埼玉は一段と厳しい様ですが、お元気で句作に
    お励みのご様子、大慶に存じます。
    夏本番のご紹介有難うございました。
    猛暑で句作緑も鑑賞力も衰えていますが以下感じる侭に、
    ●峰雲の中途半端な育ちやう /勝美
     中途半端な所を捉えたのが新鮮ですね。育ちように夕立への期待も思われます。
    ●今日も亦人を待ちゐる盆の駅 /勝美
     盆になっても帰省客の下りない駅、写真からはかなりな町の様ですが、裏には人口減などの社会問題があるのでしょうか、盆の駅が効いていますね。

  10. 要介さん こんにちは。まさに殺人的な酷暑で言葉もありません。
    どうにか俳句らしいものを呟いている始末です。雨が欲しい所ですが降れば降ったで土砂崩れを引き起こしたりおかしくなっていますね。
    コメント拝見出来るだけでしあわせというところです。

  11. 夜の秋静かになりし彼我の陣 /勝美
     夏の終わりの秋めいた感じを覚えるこの時期の、荒野が広々と広がっている夕方の情景を読まれたものですね。でも、「彼我の陣」がよくわかりませんので、上手く鑑賞できませんでした。あしからず。
    峰雲の中途半端な育ちやう /勝美
     入道雲になるのかな?と、思っていたら、何やら崩れて、中途半端な雲になってしまったなあ、という感じを読まれたのだと思いますが、本当にそんな感じの峰雲ですね。この写真を見ますと、実感しますね。
    今日も亦人を待ちゐる盆の駅 /勝美
     普段は過疎の村で、乗降客もほとんど居ない無人駅のようですが、今年もお盆の時期になると、この村から出て行った人たちが続々と帰って来るのでしょうね。ほんの「ひと時」ではありますが、帰省する人たちで賑やかになるのであろう、という期待を、この一枚の写真から連想する勝美さんの想像力は大したものですね。
    夏の川浸る鉄鎖のなかりけり /勝美
     私たちの場合の日常は、色々な事で自由を圧迫され、拘束されながら生きていますが、この夏の川を流れる水は、その流れを遮るものは何もなく、只、滔々と、自由に、奔放に流れてゐます。この水の様な生き方をしてみたいものだなあ、と感じている勝美さんの心境を上手く表現されましたね。「浸る鉄鎖のなかりけり」なんて言う表現は、一寸、思い付きませんね。見事ですね。
    炊出しに不味きものなし震災忌 /勝美
     私は関東大震災の経験はありませんので、東北地方での震災をテレビで見ながら、感じたことなのですが、災害の際には、先ずは、食べる事が最優先でしょうね。命辛がら逃が延びて来た者にとって、ホッと一息ついた処での熱い炊き出しは、どんなものにも変え難いご馳走でしょうね。全く、「炊き出しに不味いものなし」。その通りでしょうね。特に震災の時などは実感だと思います。
    田中 喜信

  12. 喜信さん こんにちは。暑い日がつづいてうんざりですが地方によっては大変な被害を受けていたりするのですよね。何とか俳句めいたことを呟けるのはこれをもって良しとしますか。8月2日の横侭にはお邪魔したいと思っています。どうぞよろしく。

  13. うらわの俳人様 モバラ座の俳人渓春です。暑中お見舞い申し上げます。感想が遅くなりました。以下いただきます。
    夜の秋静かになりし彼我の陣 /勝美
    含蓄のある句です。“彼我”とは、かれとわれ。相手と自分。あちらとこちら。この句でイメージしたのは“お彼岸”。お彼岸は、あちらの岸とこちらの岸。あの世とこの世。現実の世界とあるかどうかもわからない虚の世界。太陽が黄道を移動していき、赤道を横切る瞬間が秋分と春分、いわば空間と時間の狭間です。“夜の秋”は秋の気配が感じられる夏の終わりの夜、夏と秋の狭間ですね。
    峰雲の中途半端な育ちやう /勝美
    なるほど雲は気まぐれです。色も形も千差万別です。中途半端な雲もありますね。育つ過程で性格が決まるのか、生まれる前から性格が決まっているのか、ヒトの本質を研究する心理学でも大きなテーマです。また、仏教用語の「空即是色・色即是空」にも通じるのかもしれません。「空」は実体のないこと、「雲」はいろ、かたちあるもの…。
    炊出しに不味きものなし震災忌 /勝美
    空腹は一番のソースと言いますが、炊き出しに贅沢は言えませんね。ありがたい、あったかい、というおもてなしの心が一番の味つけなのですから。
    有難うございました。

  14. 溪春さん こんにちは。猛暑でパソコンが馬鹿になりかけています。
    コメントありがとうとのみで失礼します。

  15. おはうおうございます。
    遅くなりました。
    練馬は盆地にてニュースになる様。35度の生活してます。
    先日ご縁ありクラシックコンサートへ行ってきました。
    あの山好き女史と同僚と行きましたが、俳句は魔物とはよく申したもので、本日のコンサート吟行にと席に着くや否や女史の提案にて急遽吟行となり、俄然眠気がふっとんでしまい外国語の俳句に縁のない同僚まで気合い入り跳ねてから楽しむ時間が何とも至福でした。ドイツ語選択の同僚の句が何とも素直で好きでした。
    フィヨルドよ束の間の夏ここに在り/笑美
    「よ」が気になりましたが想い馳せるのでしょうか?
    勿論ここに勝美さんがいらしたら見て貰えるのにねぇ~などとくしゃみしませんでしたか?
    長々失礼しました。
    中途半端の育ちやう~頂きます。

  16. ひつじさん こんにちは。何時もコメント感謝です。コンサートを楽しむなんてあやかりたいです。おまけに句会までやってしまうなんてひつじさんの面目躍如ですねえ。元気印はひつじさんに進呈します。

  17. 勝美様
    酷暑の中でのご活躍、お身体に十分気をつけて下さい!!
    夏本番の句の中で私の一番好きな句は
    「今日も亦人を待ちゐる盆の駅」です。
    盆の駅に寂しさを感じる世の中を思う時、これからを生きる若い人達の行く末が案じられます。
    なお、書き込みに対する勝美さんのコメントに「イマジネーションが枯れないよう頑張っています」とありますが、勝美さんですらそうなのに、自分の努力の足りなさを改めて反省しました。
    感想遅くなってゴメンナサイ! 千葉の徘徊老人

  18. 高達さん おはようございます。何時もコメントありがとうございます。さいたまの暑さは格別です。千葉は如何でしょうか。さすがに吟行はお休みです。俳句に熱中して熱中症になったら形無しです。
    とはいえ、今日は横浜句会ですけれど。

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